生理中の性行為、特に中出しについては、「妊娠しない」「安全だ」と考える方がいる一方で、本当に大丈夫なのか不安を感じる方も多いでしょう。
生理期間中は普段とは体の状態が異なるため、妊娠の可能性だけでなく、いくつかのリスクが潜んでいます。
この記事では、生理中に中出しした場合の妊娠確率について、その理由とともに詳しく解説します。
また、性行為をすることによって生じる可能性のある健康上のリスクや、安全な性行為のために知っておくべき避妊方法、そして注意点についても触れていきます。
生理中の性行為に関して正確な知識を持ち、ご自身やパートナーの健康を守るために、ぜひ最後までお読みください。
もし記事を読んでも不安が解消されない場合や、具体的な悩みがある場合は、一人で抱え込まずに専門家へ相談することも検討しましょう。
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生理中の妊娠確率とその理由
「生理中に中出ししても妊娠しない」という話を耳にすることがありますが、これは必ずしも正しい情報ではありません。
生理中の性行為による妊娠の可能性は、他の時期に比べて低い傾向にありますが、ゼロではないのです。
なぜ生理中でも妊娠する可能性があるのか、その理由を見ていきましょう。
生理中でも妊娠する可能性はゼロではない
月経(生理)とは、妊娠が成立しなかった場合に、厚くなった子宮内膜が剥がれ落ちて出血とともに体外へ排出される現象です。
一般的に、排卵が起こってから約14日後に生理が始まります。
このメカニズムから考えると、生理期間中はすでに排卵が終わっており、次の排卵までの期間にあたるため、妊娠しにくい時期であると考えられます。
しかし、人間の体は非常にデリケートであり、生理周期は常に一定とは限りません。
ストレス、体調不良、生活習慣の変化など、さまざまな要因によって生理周期は簡単に乱れることがあります。
また、不正出血を生理と間違えてしまうケースもあります。
例えば、排卵期出血や着床出血など、生理以外のタイミングで出血が見られることもあります。
これらを生理だと誤認して性行為を行い、妊娠に至る可能性も考えられます。
特に、生理不順がある方や、生理周期が短い方は注意が必要です。
生理が始まったばかりだと思っていても、実は通常の生理とは異なる出血だったり、排卵日が予測よりも早く訪れる可能性も十分にあります。
そのため、「生理中だから絶対に妊娠しない」と決めつけてしまうのは危険です。
精子の寿命と生理周期のずれ
生理中に中出しした場合に妊娠する可能性がある理由の一つに、精子の寿命と生理周期のずれが挙げられます。
精子は射精後、女性の体内(特に子宮頸管粘液の中)で最大で5日〜7日間程度生き延びることが知られています。
活動能力の高い精子であれば、この期間、受精可能な状態を維持することができるのです。
ここで、生理周期のずれが関係してきます。
例えば、生理周期が比較的短く(25日未満など)、生理期間が長い方の場合を考えてみましょう。
生理の終わりかけや、生理が完全に終わる直前に性行為(中出し)があったとします。
この時、もし精子が女性の体内で数日間生存した場合、その数日後に次の排卵が訪れると、精子と卵子が出会って受精し、妊娠が成立する可能性があるのです。
通常、排卵は生理開始日から数えて約14日前に起こるとされていますが、これもあくまで平均的な日数であり、個人差やその時々の体調によって変動します。
特に、生理周期が短い方では、生理が終わってすぐに排卵が起こることもあります。
排卵日以外でも妊娠する確率について
排卵日周辺が最も妊娠しやすい時期であることは広く知られていますが、排卵日以外であれば完全に安全かというと、そうではありません。
医学的に「絶対安全日」というものは存在しないと考えられています。
生理中の性行為の場合、前述のように精子の長い生存期間が妊娠リスクを高める要因となります。
例えば、
* 生理期間が長い
* 生理周期が短い(25日未満)
* 生理不順がある
* 不正出血を生理と間違えた
といったケースでは、生理期間中に精子が女性の体内に入り、その精子が数日間生き延びた後に排卵が起こり、受精に至るリスクが高まります。
具体的にシナリオを考えてみましょう。
例えば、生理が7日間続き、生理周期が25日の方の場合。
生理7日目に中出しがあったとします。
精子が体内で5日間生存したとすると、生理が終了した後の翌日(生理開始から8日目)まで精子が生存していることになります。
もしこの方が、生理周期が短いために生理開始から13日目(生理終了から6日目)に排卵が起こった場合、生存していた精子によって受精が成立する可能性があります。
このように、生理周期や生理期間の長さ、そして精子の生存能力によっては、生理中の性行為でも妊娠する可能性は否定できません。
また、稀ではありますが、副排卵といって一つの周期で複数回排卵が起こる可能性や、予測できないタイミングで突発的に排卵が起こる可能性も理論上はゼロではありません。
これらの理由から、生理中の性行為であっても、中出しをする場合は妊娠のリスクが伴うことを理解しておくことが非常に重要です。
妊娠を希望しない場合は、生理期間に関わらず、適切な避妊を行う必要があります。
生理中に中出し・性行為をすることのリスク
生理中の性行為、特に中出しは、妊娠の可能性以外にもいくつかの健康上のリスクを伴います。
これらのリスクを知っておくことは、安全な性行為のために不可欠です。
感染症リスクの上昇
生理中の性行為は、性感染症(STI)やその他の膣内の感染症のリスクを高める可能性があります。
その理由はいくつかあります。
まず、生理期間中は子宮頸管が普段よりも少し開いていることがあります。
これは経血を体外に排出するために起こる体の自然な変化ですが、外部からの細菌やウイルスが子宮内部に入り込みやすくなる状態とも言えます。
次に、経血そのものが感染リスクに関係します。
経血は栄養分を含んでおり、細菌が繁殖しやすい環境を作り出す可能性があります。
また、生理中は膣内のpHバランスが変化しやすいことも知られており、これも普段は悪さをしない常在菌のバランスを崩し、膣炎などを引き起こす原因となることがあります。
さらに、生理中は粘膜がデリケートになっているため、摩擦や刺激によって小さな傷がつきやすくなります。
このような傷は、細菌やウイルスが体内に侵入する入り口となり得ます。
これらの要因が重なることで、生理中の性行為は、普段よりも以下の感染症にかかるリスクを高める可能性があります。
性感染症の予防に関する詳細な情報は、[厚生労働省の指針](https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/seikansen/index.html)でも確認できます。
- 性感染症(STI): クラミジア感染症、淋病、梅毒、性器ヘルペス、尖圭コンジローマ(HPV)、HIVなど。
これらの感染症は、コンドームを使用しない性行為によって容易に感染が広がります。
生理中の性行為は、女性側も男性側も感染しやすい状態にあると言えます。
特に子宮や卵管に感染が広がると、骨盤内炎症性疾患(PID)を引き起こし、不妊の原因になることもあります。 - 非性感染症: 細菌性膣症、カンジダ膣炎など。
これらは性行為以外でも起こり得ますが、生理中の性行為が発症のきっかけとなったり、症状を悪化させたりすることがあります。
膣の常在菌バランスが崩れることで、かゆみ、おりものの変化、においなどの症状が現れます。
生理中に限らず、性行為においてコンドームを使用しないこと、そして複数のパートナーとの性行為は、STIのリスクを著しく高めます。
生理中の性行為は、これらのリスクに加えて、体の防御機能が一時的に低下している状態で行われるため、特に注意が必要です。
その他の健康リスク(子宮内膜症など)
生理中の性行為には、感染症以外にもいくつかの健康リスクが指摘されています。
その一つに、子宮内膜症のリスク上昇が挙げられることがあります。
子宮内膜症は、本来子宮の内側にあるべき子宮内膜組織が、卵巣や卵管、腹膜など子宮以外の場所にできてしまう病気です。
生理のたびに、これらの場所でも子宮内膜と同様に出血や炎症が起こり、強い生理痛や不妊の原因となることがあります。
子宮内膜症の詳細については、[日本産科婦人科学会のガイドライン](https://www.jsog.or.jp/guideline/guideline_endometriosis.html)なども参考にしてください。
子宮内膜症の原因の一つとして考えられているのが、逆行性月経です。
これは、生理中に経血の一部が膣から体外へ排出されるだけでなく、卵管を通って腹腔内へ逆流してしまう現象です。
この逆流した経血に含まれる子宮内膜組織が、腹腔内に定着して子宮内膜症を引き起こすという説があります。
生理中の性行為によって、この経血の逆流が助長される可能性があるのではないか、という懸念が一部で示唆されています。
しかし、性行為と子宮内膜症発症の明確な因果関係については、まだ医学的に十分に確立されているわけではありません。
多くの女性に逆行性月経は起こるとされていますが、全ての方が子宮内膜症になるわけではないため、遺伝的要因や免疫機能なども複雑に関与していると考えられています。
現時点では、「生理中の性行為が子宮内膜症を確実に引き起こす」と断言することはできませんが、リスク要因の一つとして可能性が示唆されていることは理解しておいても良いでしょう。
その他にも、生理中の性行為は以下のような不快な症状やリスクを伴うことがあります。
- 生理痛の悪化: 性行為による子宮の収縮や骨盤内への血流増加が生理痛を強く感じさせる場合があります。
また、生理中に普段よりも腹痛や腰痛がひどくなる方もいます。 - 膣や外陰部の刺激・損傷: 生理中は粘膜がデリケートな状態にあるため、性行為による摩擦や刺激で傷つきやすくなります。
これにより痛みを感じたり、その傷から感染が起きやすくなったりすることもあります。 - 衛生面の問題: 経血による汚れは、性行為の際の衛生面での不快感や、後処理の手間を生じさせます。
性行為中だけでなく、性行為後にしっかりと体を清潔に保つことも重要です。 - 心理的な負担: 生理中の性行為に抵抗がある方や、パートナーに申し訳なさを感じる方、あるいは衛生面が気になって集中できない方など、心理的な負担を感じることもあります。
お互いが納得し、快適に行える状況かどうかが大切です。
これらのリスクは、必ずしも全ての人に起こるわけではありませんが、生理中の性行為を検討する際には、これらの可能性も考慮に入れておくべきです。
妊娠を希望しない場合のリスク
生理中に中出しをすることの最大のリスクの一つは、妊娠を希望していないにも関わらず予期せぬ妊娠に至る可能性があることです。
前述のように、生理中でも妊娠の可能性はゼロではありません。
特に生理不順の方や周期が短い方は、そのリスクが相対的に高まります。
もし生理中の性行為で妊娠が成立してしまった場合、予期せぬ妊娠は女性にとって、そしてパートナーにとっても大きな心理的・物理的負担となります。
妊娠を継続するかどうかの選択、中絶を選択する場合の身体的・精神的負担と費用、そして将来への影響など、様々な困難に直面する可能性があります。
予期せぬ妊娠を避けるためには、生理期間に関わらず、性行為の際には常に適切な避妊を行うことが最も重要です。
「生理中だから大丈夫」という誤った認識に基づいて避妊を怠ることは、非常に危険です。
もし生理中の性行為(特に中出し)を行ってしまい、妊娠の可能性が心配になった場合は、緊急避妊法(アフターピル)の検討が必要になります。
しかし、緊急避妊法は性行為後できるだけ早く(多くの場合72時間以内または120時間以内)服用する必要があり、避妊効果も100%ではありません。
また、副作用(吐き気、頭痛、不正出血など)が現れることもありますし、繰り返し使用するものでもありません。
あくまで緊急時の最終手段であり、日常的な避妊方法として頼るべきではありません。
妊娠検査薬で妊娠の有無を確認することも可能ですが、妊娠検査薬が正確な結果を示すのは、性行為から一定期間(通常は生理予定日の1週間後)が経過してからです。
この期間、不安を抱えて過ごさなければならないという精神的なリスクも伴います。
妊娠を確実に避けたい場合は、生理中かどうかに関わらず、毎回確実に避妊を行うことの重要性を再認識する必要があります。
避妊方法に関するさらなる情報や女性の健康については、[国立がん研究センターの研究](https://www.ncc.go.jp/jp/cis/divisions/risk_science/risk_research/project/rr10.html)や[厚生労働省の対策](https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32572.html)も参考になります。
生理中の性行為で注意すべき点と避妊方法
生理中の性行為を安全に行うためには、いくつかの注意点と、確実な避妊方法を知っておくことが不可欠です。
避妊具(コンドーム)の使用の徹底
妊娠を避けたい場合、そして性感染症(STI)から身を守りたい場合、生理中かどうかに関わらず、性行為の最初から最後まで、正しくコンドームを使用することが最も基本的な、そして最も重要な対策です。
コンドームは、精子が女性の体内に入るのを物理的にブロックすることで妊娠を防ぐ避妊法です。
適切に使用すれば、高い避妊効果が期待できます。
さらに、コンドームは性器や粘膜同士の接触を減らすことで、多くのSTI(HIV、クラミジア、淋病、性器ヘルペスなど)の感染リスクを低減する効果もあります。
生理中は前述の通り、感染症のリスクが高まる可能性があるため、コンドームによる防御は普段以上に重要になります。
コンドームを正しく使用するためには、以下の点に注意しましょう。
- 有効期限を確認する: 使用期限が切れているコンドームは素材が劣化している可能性があり、破損しやすいです。
- 適切なサイズを選ぶ: サイズが合わないと、使用中にずれたり外れたりするリスクが高まります。
- 性器が接触する前に装着する: 挿入前、勃起が始まったらすぐに装着することが重要です。
カウパー腺液にも少量の精子が含まれている可能性があり、中出ししなくても妊娠するリスクはゼロではありません。 - 正しく装着する: 先端の空気を抜きながら装着し、根元までしっかりと被せます。
裏表を間違えないように注意しましょう。 - 最後まで外さない: 射精後、勃起が収まる前に、根元を押さえながら膣から抜き取ります。
これにより、精子が漏れるのを防ぎます。 - 破損がないか確認する: 使用後のコンドームに穴が開いたり、破れたりしていないか確認しましょう。
もし破損が見られた場合は、緊急避妊の検討が必要です。 - 適切な潤滑剤を使用する: オイル系の潤滑剤はゴムを劣化させる可能性があるため、水溶性またはシリコン系の潤滑剤を使用しましょう。
- 毎回新しいものを使用する: 一度使用したコンドームは再利用できません。
「中出ししないから大丈夫」「膣外射精だから大丈夫」と考えている方もいますが、膣外射精は非常に不確実な避妊法であり、妊娠リスクが高いだけでなく、STIの予防効果もありません。
妊娠や感染症を避けたいのであれば、生理中かどうかにかかわらず、性行為の際には必ず、最初から最後までコンドームを正しく使用することを徹底してください。
低用量ピルや緊急避妊法
コンドーム以外にも、生理中の性行為を含め、様々な状況での避妊に有効な方法があります。
低用量ピルは、毎日決まった時間に服用することで、排卵を抑制し、子宮内膜を着床しにくい状態に変化させることで避妊効果を発揮する経口避妊薬です。
正しく服用すれば、非常に高い避妊効果が得られます。
低用量ピルを服用している場合、生理期間中も避妊効果は継続しています。
また、低用量ピルは生理周期を安定させたり、生理痛を和らげたり、ニキビを改善したりといった副次的効果も期待できます。
日常的に性行為を行う方で、確実な避妊を希望する場合は、低用量ピルの服用を検討する価値は大きいでしょう。
低用量ピルは医師の処方が必要です。
婦人科などで相談することができます。
一方で、緊急避妊法(アフターピル)は、避妊に失敗した場合や避妊をしなかった性行為の後に、妊娠を防ぐための方法です。
多くの場合、性行為後72時間以内、あるいは120時間以内にホルモン剤を服用することで、排卵を遅らせたり、受精卵の着床を妨げたりする効果が期待できます。
生理中に中出しをしてしまい、後になって妊娠の可能性が心配になった場合に、緊急避妊法の選択肢が出てくるかもしれません。
しかし、緊急避妊法には以下の注意点があります。
- 服用期限がある: 性行為からの経過時間によって効果が低下します。
できるだけ早く服用することが重要です。 - 避妊効果は100%ではない: 服用が遅れた場合や、個人の体質によっては妊娠を防げないこともあります。
- 副作用がある: 吐き気、頭痛、不正出血、倦怠感などの副作用が現れることがあります。
- 性感染症は予防できない: 緊急避妊法は妊娠を防ぐためのものであり、STIの感染は防げません。
- 繰り返しの使用は推奨されない: ホルモンバランスを大きく変動させるため、頻繁に使用するものではありません。
あくまで緊急時の手段です。 - 医療機関での処方が必要: 日本では、緊急避妊薬は医師の処方箋が必要です。
医療機関を受診するか、一部のクリニックではオンライン診療での処方も可能です。
オンライン診療の詳細については、[厚生労働省の指針](https://www.mhlw.go.jp/stf/index_0024_00004.html)をご確認ください。
緊急避妊法は、あくまで最後の手段であり、日常的な避妊方法ではありません。
日頃から低用量ピルを服用する、あるいは性行為の際にコンドームを正しく使用するといった確実な避妊法を実践することが、予期せぬ妊娠を防ぐためには最も大切です。
性行為ごとの避妊法の効果と、生理中の性行為における有効性を以下の表にまとめました。
避妊法 | 概要 | 妊娠阻止率(一般的な有効率) | 生理中の性行為における有効性 | STI予防効果 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
コンドーム | 男性が陰茎に装着し、精子が膣に入るのを防ぐ。 | 85%~98% | 有効(正しく使えば) | 高い | 破損や外れに注意。 性行為の最初から最後まで使用が必須。 |
低用量ピル | 毎日服用し、排卵を抑制する。 | 91%~99.7% | 有効(服用継続していれば) | ない | 飲み忘れに注意。 医師の処方箋が必要。 生理周期の安定、生理痛軽減効果も。 |
緊急避妊法 | 性行為後に服用し、妊娠を防ぐ。 | 58%~95%(服用タイミングによる) | 有効(性行為後速やかに服用すれば) | ない | あくまで緊急手段。 副作用あり。 医師の処方箋が必要。 |
膣外射精 | 射精前に陰茎を膣から抜く方法。 | 78% | 生理中も不確実 | ない | 非常に不確実で推奨されない。 カウパー腺液にも精子あり。 |
リズム法 | 排卵日を予測し、その時期の性行為を避ける方法。 | 76% | 生理周期の変動で不確実 | ない | 生理不順や周期が短い場合は信頼できない。 |
※妊娠阻止率は一般的な使用における失敗率に基づいています。
完璧に使用した場合(理想的な使用)はさらに高くなります。
この表からも分かるように、コンドームと低用量ピルが日常的な避妊法として推奨されます。
特に生理中は、妊娠リスクだけでなく感染症リスクも高まるため、コンドームの併用が最も安全性を高める方法と言えるでしょう。
パートナーとの話し合いの重要性
生理中の性行為に限らず、性に関する行為や避妊については、パートナーとのオープンで誠実な話し合いが非常に重要です。
生理中の性行為をしたいかどうか、妊娠のリスクや感染症のリスクについてどう考えるか、どのような避妊方法を選ぶかなど、お互いの気持ちや考えを正直に伝え合い、確認することが大切です。
特に、生理中の性行為については、女性側が体調や心理的に抵抗を感じることもあります。
お腹の痛みやだるさ、衛生面への懸念、気分的な落ち込みなど、生理中の体調は人それぞれです。
「相手に申し訳ないから」「断りづらいから」といって、無理に性行為に応じる必要はありません。
自分の体調や気持ちを正直にパートナーに伝え、理解してもらうことが、心身の健康を守る上で非常に重要です。
パートナーは、生理中の女性の体の状態を理解し、デリケートな時期であることを配慮する必要があります。
無理強いしたり、嫌がっているのに性行為を求めたりすることは、決してあってはなりません。
お互いの気持ちを尊重し、同意がある上で行われる性行為こそが、健全で安全な関係を築く基盤となります。
また、避妊についても、どちらか一方だけの責任ではありません。
避妊は男女共同の責任です。
コンドームを準備・使用する、低用量ピルの服用について理解し協力するといった形で、パートナーと協力して避妊に取り組むことが大切です。
避妊に失敗してしまった場合の緊急避妊についても、一人で悩まずにパートナーと話し合い、必要であれば一緒に医療機関を受診することも検討しましょう。
生理中の性行為について話し合うことは、お互いの信頼関係を深める良い機会でもあります。
性に関するデリケートな話題であっても、避けるのではなく、向き合って話し合うことで、お互いをより深く理解し、尊重し合える関係を築くことができるでしょう。
生理中の性行為について専門家に相談を
生理中の性行為に関して不安なことや疑問がある場合、あるいは性行為後に体調に異変を感じた場合は、一人で悩まずに専門家(医師、助産師、看護師など)に相談することを強く推奨します。
専門家は、あなたの体の状態や生理周期、性行為の状況などを詳しく聞き取り、医学的な知識に基づいて正確な情報を提供し、適切なアドバイスや必要な処置を行うことができます。
具体的に、どのような場合に専門家への相談を検討すべきでしょうか。
- 生理周期が大きく乱れている、あるいは生理不順がある: ご自身の正確な排卵日予測が難しく、妊娠リスクについて不安がある場合。
- 生理と間違えやすい出血がある: 生理ではない不正出血を生理と間違えてしまい、性行為をしてしまった可能性がある場合。
- 避妊に失敗した: コンドームが破れた、外れた、あるいは避妊せずに性行為(中出し)をしてしまい、妊娠の可能性が心配な場合。
緊急避妊について相談したい場合。 - 性感染症(STI)の可能性が心配: 生理中の性行為後に、性器のかゆみ、痛み、おりものの変化、排尿時の不快感などの症状がある場合。
パートナーにSTIの既往がある、または疑いがある場合。 - 生理中の性行為後に体調が悪い: 腹痛が悪化した、発熱した、普段と違う出血が続くなど、体の異常を感じる場合。
- 避妊方法について詳しく知りたい: ご自身やパートナーに合った避妊方法(低用量ピル、IUS/IUD、不妊手術など)について、専門的な情報やアドバイスが欲しい場合。
- 性に関する悩みがある: パートナーとの性に関するコミュニケーションに悩んでいる、生理中の性行為について心理的な抵抗があるなど、誰かに相談したい場合。
これらの状況では、以下のような専門機関や窓口に相談することができます。
- 婦人科: 女性の生殖器に関する専門医がいるため、生理周期、排卵、妊娠、避妊、性感染症、子宮内膜症など、幅広い相談が可能です。
内診や検査を受けることもできます。 - 泌尿器科: 男性側の性感染症などについて相談できます。
- 性感染症専門クリニック: STIの検査や治療に特化しています。
- 産婦人科: 妊娠に関する相談や検診、出産だけでなく、避妊や生理に関する相談も可能です。
- 保健所: 性感染症の相談や無料・匿名の検査を行っている場合があります。
- オンライン診療サービス: 医療機関によっては、オンラインで医師に相談し、ピルなどの処方を受けることができるサービスを提供しています。
対面での受診に抵抗がある場合や、忙しくて通院が難しい場合に便利です。
オンライン診療の詳細については、[厚生労働省の指針](https://www.mhlw.go.jp/stf/index_0024_00004.html)をご確認ください。 - 性に関する相談窓口: 行政やNPOなどが設置している性に関する電話相談やメール相談窓口もあります。
匿名で相談できる場合が多く、話しやすいかもしれません。
専門家へ相談することで、インターネット上の不確実な情報に惑わされることなく、ご自身の状況に合わせた正確な情報を得ることができます。
また、必要な検査や治療、適切な避妊方法についてのアドバイスを受けることができ、不安の軽減にも繋がります。
生理中の性行為は、多くの人が経験する可能性のあることです。
しかし、そこに伴うリスクを正しく理解し、安全対策を講じることが非常に重要です。
もし少しでも不安や疑問を感じたら、遠慮せずに専門家の力を借りることをためらわないでください。
ご自身とパートナーの健康と安全を守るために、正しい知識と適切な行動を心がけましょう。