早漏に悩む男性は少なくありません。パートナーとの関係に影響したり、
自信を失ってしまったりと、デリケートな問題だからこそ一人で抱え込んでしまうこともあります。しかし、早漏は適切な知識と対策で改善が期待できる症状です。この記事では、早漏の原因から、医学的に効果が認められている治療法、今日から実践できるセルフケアまで、医師監修のもと詳しく解説します。あなたの悩みを解消し、より豊かな性生活を送るための一歩を踏み出しましょう。
早漏とは?まずは原因を知る
早漏の「早さ」に明確な基準はあるのでしょうか。また、なぜ早漏になってしまうのでしょうか。まずは、早漏の定義と主な原因について理解を深めましょう。
早漏の定義とは
医学的には、早漏は「本人が望むよりも早く射精が起こり、それが持続的または反復的であり、精神的な苦痛を伴う状態」と定義されることが多いです。つまり、単に射精が早いだけでなく、それによって悩んだり、パートナーとの関係に支障をきたしたりする場合に「早漏」とみなされます。具体的な時間については、国際性機能学会では、挿入後1分以内の射精を原発性早漏(初めての性交から早漏である場合)の目安とするなどの基準がありますが、時間だけで全てを判断するのではなく、本人の主観や苦痛の程度が重要視されます。
早漏には、性経験が少ない頃から症状がある「原発性早漏」と、過去には問題なかったのに途中から症状が現れる「続発性早漏」があります。どちらのタイプかによって、原因や適切な対処法が異なる場合もあります。
早漏の主な原因
早漏の原因は一つではなく、様々な要因が複雑に絡み合っていることが多いです。大きく分けて「心因性」と「器質性(身体的な問題)」の二つが考えられます。
心因性の原因
心因性の原因は、精神的な要因が早漏を引き起こしているケースです。特に若い方や性経験が少ない方に多く見られますが、性経験豊富な方でも起こり得ます。
- 過度な興奮や緊張: 性行為に対する過度な期待やプレッシャー、緊張感が脳の興奮を促進し、射精を早めてしまうことがあります。特に新しいパートナーとの関係や久しぶりの性行為などで起こりやすい傾向があります。
- 不安やストレス: 日常的なストレス、仕事や人間関係の悩み、性行為に対する不安(「また早く終わってしまうのではないか」という恐れ)などが、自律神経のバランスを崩し、射精コントロールを難しくすることがあります。
- 自己肯定感の低下: 過去の失敗経験やパートナーからのネガティブな反応などから、自信を失い、「早く終わらせなければ」という焦りが生じ、結果として早漏につながることがあります。
- トラウマ体験: 過去に性的なトラウマを経験した場合、それが無意識のうちに影響し、早漏を引き起こすこともあります。
器質性の原因
器質性の原因は、身体的な問題が早漏に関与しているケースです。特定の疾患や体の状態が影響している可能性があります。
- 亀頭の過敏性: 亀頭の触覚過敏が原因で、わずかな刺激で興奮が高まり、射精反射が誘発されやすくなっている場合があります。包茎なども、亀頭が露出する機会が少なく刺激に慣れていないために、過敏になる一因となることがあります。
- セロトニン神経系の機能異常: 脳内の神経伝達物質であるセロトニンは、射精を抑制する働きがあると考えられています。このセロトニン神経系の機能に異常があると、射精のコントロールがうまくいかなくなり、早漏を引き起こす可能性があります。多くの早漏治療薬はこのセロトニン神経系に作用するものです。
- 前立腺や尿道の炎症: 前立腺炎や尿道炎などの炎症が、性感帯であるこれらの部位の感受性を高め、射精閾値を下げてしまうことが示唆されています。
- 神経系の問題: 脊髄や脳などの中枢神経系や、陰茎周辺の末梢神経系の機能に何らかの異常がある場合、射精反射に影響を与える可能性があります。
- ホルモンバランスの変化: 甲状腺ホルモンの異常などが、早漏に関与している可能性も指摘されています。
- ED(勃起不全): 勃起力が不十分であることへの不安や焦りから、早く射精してしまおうとする心理が働き、結果的に早漏につながることがあります。EDと早漏を合併しているケースも少なくありません。
このように、早漏の原因は多岐にわたります。ご自身の早漏がどのタイプに当てはまるのか、あるいは複数の要因が絡み合っているのかを正確に把握することが、適切な改善策を見つけるための第一歩となります。自己判断が難しい場合は、専門の医療機関に相談することが推奨されます。
早漏を改善するための治療法
早漏の改善には、医療機関での治療や、ご自身で取り組めるセルフケアなど、いくつかの方法があります。原因や症状の程度によって、最適なアプローチは異なります。
クリニックでの治療
早漏の原因を正確に診断し、症状に応じた医学的な治療を受けたい場合は、専門のクリニックを受診するのが最も確実な方法です。泌尿器科や男性専門のクリニックなどが早漏治療を行っています。
クリニックでは、医師による問診や場合によっては検査を行い、早漏の原因が心因性なのか器質性なのか、他の疾患が関わっていないかなどを総合的に判断します。その上で、一人ひとりの状態に合わせた治療計画を提案してくれます。
クリニックで受けられる主な治療法には、医薬品の処方やカウンセリングなどがあります。医師に相談することで、セルフケアだけでは改善が難しかった症状に対する効果的なアプローチが見つかる可能性があります。また、早漏に関する悩みや不安を専門家に話すだけでも、精神的な負担が軽減されることがあります。
最近では、オンライン診療で早漏治療薬の処方を受けられるクリニックも増えており、自宅にいながら手軽に専門医の診察を受けられるようになっています。プライバシーが気になる方や、近くに専門クリニックがない方にとって、便利な選択肢となっています。オンライン診療の流れについては後述します。
医薬品による治療
早漏治療において、医薬品は非常に効果的な選択肢の一つです。脳内のセロトニン濃度を調整したり、局部的な感覚を鈍麻させたりすることで、射精までの時間を延長する効果が期待できます。医薬品には、主に内服するタイプ(経口薬)と、局所に塗布するタイプ(外用薬)があります。
経口薬(ダポキセチン・プリリジー・ポゼット等)
早漏治療薬として最も広く研究され、効果が認められているのが選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)という種類の薬剤です。特に、オンデマンド(性行為の前に服用)で効果を発揮するよう開発されたダポキセチン(Dapoxetine)が早漏治療の第一選択薬として推奨されることが多いです。
- ダポキセチン(例:プリリジー、ポゼット): ダポキセチンは、脳内のセロトニン濃度を一時的に上昇させることで、射精反射を抑制する作用があります。性行為の約1〜3時間前に服用することで効果を発揮し、射精までの時間を数倍延長できるという臨床試験の結果があります。副作用として、吐き気、頭痛、めまいなどがありますが、比較的軽度で一時的な場合が多いです。日本では早漏治療薬として承認されていませんが、海外では多くの国で承認されており、国内のクリニックでは医師の判断により個人輸入代行や、国内未承認薬として処方されることがあります。
- SSRIの適応外処方: うつ病や不安障害の治療に用いられる他のSSRI(パロキセチン、セルトラリンなど)も、早漏に対する効果が認められており、国内のクリニックで適応外処方(医薬品の承認された効能・効果以外の目的に使用すること)として処方されることがあります。これらの薬剤は連日服用することで効果が高まる傾向がありますが、性行為直前の服用でも一定の効果が期待できる場合があります。ただし、抗うつ薬として使用される場合とは異なる注意点や副作用(性機能障害など)があるため、必ず医師の指導のもとで使用する必要があります。
経口薬は、体質や既往歴、併用している薬などによって服用できない場合や注意が必要な場合があります。必ず医師の診察を受け、自身に合った薬を処方してもらうことが重要です。
塗るタイプの薬(外用薬)
外用薬は、陰茎の亀頭部分に塗布することで、局部的な感覚を鈍麻させ、刺激に対する過敏さを軽減する薬剤です。主にリドカインやプリロカインといった局所麻酔成分が含まれています。
- リドカイン/プリロカイン配合クリームやスプレー: 性行為の数分から数十分前に亀頭に塗布またはスプレーし、効果が現れたら洗い流したり、コンドームを使用したりします。刺激に対する感受性を直接的に下げるため、即効性があるのが特徴です。全身性の副作用のリスクは低いですが、局所的な刺激感やかぶれなどが起こる可能性があります。また、麻酔効果が強すぎると勃起力が低下したり、パートナーにも麻痺感を与えてしまったりする可能性があるため、適切な量や使用方法を守ることが重要です。
外用薬は、経口薬が服用できない方や、局部的な過敏性が主な原因と考えられる方に向いています。ただし、効果には個人差があり、すべての早漏に有効なわけではありません。
早漏防止薬の選び方
早漏防止薬を選ぶ際は、自己判断でインターネットなどで入手するのではなく、必ず医師に相談しましょう。医師は、あなたの早漏の原因、健康状態、ライフスタイルなどを考慮し、最も適した薬剤の種類、用量、使用方法を提案してくれます。
- 原因に応じた選択: 心因性の要因が強い場合は経口薬が、亀頭の過敏性が主な場合は外用薬が効果的な場合がありますが、両方を併用することも可能です。
- 効果と副作用のバランス: 薬には効果だけでなく副作用のリスクも伴います。医師はそれぞれの薬の効果の強さや持続時間、起こりうる副作用について詳しく説明し、あなたの状態に合うものを選んでくれます。
- 併用薬や既往歴の確認: 服用中の薬や持病によっては、特定の早漏治療薬が使用できない場合があります。医師はこれらの情報を正確に把握した上で、安全な処方を行ってくれます。
セルフケアによる改善
専門的な治療と並行して、あるいは症状が軽度な場合は、ご自身で実践できるセルフケアも早漏の改善に役立ちます。継続することで、射精コントロールの感覚を掴み、自信を取り戻すことにつながります。
骨盤底筋トレーニング
骨盤底筋は、排尿や排便をコントロールする筋肉であり、射精にも関与していると考えられています。骨盤底筋を意識的に鍛えることで、射精を我慢する力を高める効果が期待できます。
- トレーニング方法: 排尿中におしっこを途中で止めようとする際に使う筋肉が骨盤底筋です。この筋肉を締めたり緩めたりする運動を繰り返します。
- 仰向けに寝て膝を立て、リラックスします。
- おしっこを我慢する時のように、肛門と尿道をキュッと締め付けます。
- そのまま5秒間キープします。呼吸は止めないようにしましょう。
- ゆっくりと力を緩めます。
- これを10回繰り返します。
- 実践のポイント: 1日3セットを目安に、毎日続けることが大切です。慣れてきたら、座っている時や立っている時など、いつでもどこでもトレーニングできるようになります。継続することで、骨盤底筋の力がつき、射精のタイミングをコントロールしやすくなることが期待できます。
行動療法(ストップ&スタート法・スクイズ法)
行動療法は、性的な興奮を意図的にコントロールする練習を重ねることで、射精反射の閾値を高めることを目指す方法です。パートナーの協力が得られると、より効果的に取り組めます。
- ストップ&スタート法:
- 性的な刺激を開始し、射精が近くなったと感じたら、完全に刺激を中断します。
- 興奮が少し落ち着くまで待ちます。
- 再び刺激を開始します。
- これを数回繰り返し、最後に射精するという方法です。
このプロセスを繰り返すことで、高まった興奮をコントロールする感覚を養います。一人で行う場合は自慰行為で、パートナーと行う場合はペッティングや挿入後に行います。
- スクイズ法:
- ストップ&スタート法と同様に、射精が近くなったと感じたら刺激を中断します。
- 陰茎の亀頭の少し下あたりを、パートナーに指で軽く圧迫してもらいます。
- 圧迫することで興奮が和らぎます。
- 興奮が落ち着いたら、再び刺激を開始します。
これも数回繰り返し、最後に射精します。スクイズ法は、パートナーの協力が必要な方法です。
これらの行動療法は、継続的な練習が必要です。すぐに効果が出なくても焦らず、繰り返し取り組むことが大切です。
敏感さを和らげる方法
亀頭の過敏性が早漏の原因となっている場合、物理的に刺激を軽減する方法も有効です。
- 厚手のコンドームの使用: 通常のコンドームよりも厚手のものを使用することで、亀頭への刺激を和らげることができます。
- トレーニング: 日常的に下着をつけずに過ごしたり、タオルなどで軽く刺激を与えたりすることで、亀頭を露出させ、外部の刺激に慣れさせるトレーニングも有効な場合があります。ただし、強く刺激しすぎると皮膚を傷つける可能性があるため注意が必要です。
- 外用薬の併用: セルフケアではありませんが、前述した塗るタイプの外用薬は、この敏感さを和らげる目的で使用されます。
これらのセルフケアは、ご自身のペースで始められるため取り入れやすい方法です。しかし、セルフケアだけで十分な改善が見られない場合や、早漏の原因が他に潜んでいる可能性もあるため、必要に応じて医療機関への相談も検討しましょう。
早漏防止薬はドラッグストアで購入できる?
早漏に悩む方にとって、手軽に購入できる市販薬があるのかは気になるところでしょう。しかし、早漏防止薬はドラッグストアなどで気軽に購入できるのでしょうか?
市販薬の現状
結論から言うと、現在、日本国内のドラッグストアや薬局で「早漏治療薬」として承認・販売されている市販薬はありません。
市販されている精力剤やサプリメントの中には、一時的な体力増強や疲労回復効果が期待できるものもありますが、これらは医学的に早漏を治療する効果は認められていません。あくまで体調を整える補助的なものであり、早漏の根本的な改善にはつながりません。
早漏治療薬として効果が認められているのは、前述したダポキセチンやSSRIなどの医療用医薬品、およびリドカインなどを含む一部の外用薬(市販されているものもありますが、早漏治療を目的とした承認は得ていないものが多い)です。これらの医療用医薬品は、医師の処方箋がなければ入手できません。
個人輸入の危険性
「海外では早漏治療薬が市販されているらしい」「インターネットで安く買える」といった情報を見かけることがあるかもしれません。個人輸入代行サイトなどを利用して、海外で承認されている早漏治療薬を入手することは可能です。しかし、個人輸入には非常に大きな危険が伴います。
- 偽造薬のリスク: インターネット上で販売されている医薬品の中には、有効成分が全く含まれていない、あるいは全く異なる成分が含まれている、表示とは異なる用量であるなど、品質が保証されない偽造薬が多数存在します。これらの偽造薬を服用しても効果がないだけでなく、健康被害を引き起こすリスクがあります。
- 副作用のリスク: 医師の診断なしに自己判断で医薬品を使用すると、自身の体質や健康状態に合わない薬を服用してしまう可能性があります。また、服用中の他の薬との相互作用で、予期せぬ重篤な副作用が現れるリスクも高まります。
- 健康被害救済制度の対象外: 正規の手続きで医師から処方された医薬品によって健康被害が生じた場合、国の医薬品副作用被害救済制度の対象となることがあります。しかし、個人輸入した医薬品による健康被害は、この制度の対象外です。万が一のことがあっても、公的な救済を受けることができません。
- 不適切な使用: 医師の指導なしに薬を使用すると、適切な用量や使用方法が分からず、効果が得られなかったり、副作用のリスクを高めたりする可能性があります。
これらの理由から、厚生労働省も個人輸入による医薬品の購入に対して注意喚起を行っています。安全性を最優先するためにも、早漏防止薬は必ず医療機関を受診して処方してもらうべきです。
クリニック処方のメリット
早漏防止薬をクリニックで処方してもらうことには、以下のような大きなメリットがあります。
- 医師による正確な診断: 早漏の原因は多岐にわたるため、自己判断は危険です。医師が問診や検査を通じて、あなたの早漏が何によって引き起こされているのかを診断し、適切な治療法を提案してくれます。
- 安全性の確保: 医師はあなたの健康状態やアレルギー、服用中の薬などを確認した上で、最も安全で効果的な薬を選んで処方します。これにより、副作用のリスクを最小限に抑えることができます。
- 適切な指導: 薬の効果的な使い方、注意すべき副作用、他の治療法との組み合わせなどについて、専門的な知識に基づいた正確な情報と指導を受けることができます。
- 信頼できる薬の入手: クリニックで処方される薬は、厚生労働省の承認を受けた正規の医薬品(国内承認薬、または医師の判断による国内未承認薬)です。品質や安全性が保証されており、偽造薬のリスクはありません。
早漏治療はデリケートな悩みであり、なかなか一歩を踏み出せない方もいるかもしれません。しかし、安全かつ効果的に早漏を改善するためには、医療機関への相談が最も賢明な選択です。
早漏治療にかかる費用
早漏治療を受けるにあたり、費用がどれくらいかかるのかは気になる点です。保険は適用されるのか、自由診療の場合の目安はどのくらいなのでしょうか。
保険適用について
結論として、早漏治療のほとんどは保険適用外(自由診療)となります。
日本の公的医療保険制度は、病気や怪我の治療を目的としています。早漏は、医学的な診断基準はありますが、生命にかかわる病気ではなく、基本的には「機能障害」や「QOL(生活の質)の改善」という位置づけになるため、健康保険の対象外となることが一般的です。
ただし、早漏の原因が明確な疾患(例:前立腺炎など)であり、その疾患の治療として行う医療行為であれば、保険が適用される場合があります。しかし、早漏そのものを改善するための薬剤処方やカウンセリングは、原則として自由診療となります。
自由診療の場合の目安
自由診療となるため、早漏治療にかかる費用はクリニックによって異なります。一般的にかかる費用は、診察料と薬剤費です。
- 診察料: 初診料、再診料がかかります。クリニックによっては、オンライン診療の場合、初診料や再診料が無料となっているところもあります。対面診療の場合は、数千円程度かかることが多いです。
- 薬剤費: 処方される薬の種類、用量、錠数によって大きく異なります。
具体的な薬剤費の目安(自由診療)は以下のようになります。ただし、これはあくまで一般的な相場であり、クリニックやジェネリック医薬品か先発医薬品かによって変動します。
薬剤の種類 | 成分名 | 1錠あたりの目安価格 |
---|---|---|
経口薬(国内未承認/適応外) | ダポキセチン | 1,500円~3,000円 |
経口薬(SSRI適応外) | パロキセチン等 | 数百円~1,000円未満 |
外用薬 | リドカイン等 | 数千円~1万円程度(1本/1個) |
例えば、経口薬を10錠処方してもらう場合、薬剤費だけで1万円〜3万円程度かかることが考えられます。これに診察料や、オンライン診療の場合は配送料(数百円~1千円程度)が加算されます。
合計費用は、治療を受ける回数や処方される薬の量によって変動しますが、1回の診察・処方で数千円~数万円程度を想定しておくと良いでしょう。
多くのクリニックでは、複数の薬剤をまとめて購入すると割引になるプランや、定期配送サービスなどを提供している場合もあります。費用については、カウンセリングや診察時にクリニックに確認するようにしましょう。費用だけで判断せず、医師の診断やアドバイス、クリニックの信頼性なども考慮して選ぶことが大切です。
早漏に関するよくある質問
早漏について抱える疑問は多いかと思います。ここでは、早漏に関するよくある質問にお答えします。
早くイクの原因は?
早く射精してしまう原因は、前述の通り多岐にわたります。大きく分けると、性行為に対する過度な緊張や不安といった心因性のものと、亀頭の過敏性や神経系の問題、前立腺の炎症といった器質性のものがあります。心因性と器質性の両方が関わっているケースも少なくありません。特定の原因が一つだけあるというよりも、様々な要因が複合的に影響していることが多いです。ご自身の早漏の原因を特定するためには、専門医に相談することが最も確実です。
早くいっちゃうのはなぜ?
「早くいっちゃう」のは、性的な興奮が高まりすぎて射精反射をコントロールできなくなるためです。この射精反射は、脳や神経系の働きによって引き起こされます。
心因性の場合は、精神的なプレッシャーや不安が脳の興奮を高め、射精を抑制するブレーキがうまく働かなくなることが原因となります。一方、器質性の場合は、亀頭の感覚が過敏であったり、射精に関わる神経系の機能に何らかの異常があったりするために、わずかな刺激で射精反射が強く出てしまうことが考えられます。
つまり、脳からの射精を抑制する信号がうまく伝わらなかったり、陰茎からの興奮信号が過剰であったりすることが、「早くいっちゃう」という状態につながるのです。
早漏は完治する?
早漏が「完全に元の状態に戻る」という意味での完治するかどうかは、原因や症状の程度、治療への反応によって異なります。
心因性の早漏の場合は、原因となっている不安や緊張が解消されたり、経験を重ねて自信がついたりすることで、症状が改善し、元の状態に近づくことが期待できます。行動療法やカウンセリングが有効な場合も多いです。
器質性の早漏の場合、原因によっては完治が難しい場合もあります。しかし、医薬品による治療を受けることで、症状を大きく改善し、射精までの時間を大幅に延長することは十分に可能です。薬を適切に使用することで、QOL(生活の質)を向上させ、満足のいく性生活を送れるようになります。
「完治」という言葉に捉われすぎず、適切な治療やセルフケアによって症状を改善し、ご自身やパートナーが満足できる状態を目指すことが現実的かつ重要です。
病院に行くべき?
早漏で悩んでおり、それがあなたの精神的な苦痛やパートナーシップに影響を与えているのであれば、病院(クリニック)に行くことを強くお勧めします。
- 原因の正確な診断: 自己判断だけでは、早漏の原因を正確に把握するのは困難です。専門医に診てもらうことで、心因性なのか器質性なのか、他の疾患が隠れていないかなどを明確にすることができます。
- 効果的な治療法の提案: 医師はあなたの状態に合わせて、最も効果が期待できる医薬品の処方や、行動療法、カウンセリングなど、様々な選択肢の中から最適な治療法を提案してくれます。
- 安全な治療: 医師の指導のもとで治療を受けることで、薬の副作用や使用上の注意点について正確な情報を得られ、安全に治療を進めることができます。
- 精神的なサポート: デリケートな悩みだからこそ、一人で抱え込まず、専門家に相談することで精神的な負担が軽減されることがあります。
「このくらいの症状で病院に行くのは大げさかな…」とためらう必要はありません。早漏は多くの男性が経験する悩みであり、医療機関で相談・治療できる症状です。
何科を受診すべき?
早漏の悩みで受診する場合、基本的には泌尿器科を受診するのが適切です。泌尿器科は男性器や尿路の疾患を専門とする診療科であり、早漏についても専門的な知識と経験を持っています。
最近では、男性特有の悩みに特化した男性専門クリニックも増えています。これらのクリニックでは、EDや早漏、AGAなど、男性の性機能に関する悩みにきめ細かく対応しており、プライバシーへの配慮もされていることが多いです。オンライン診療に対応しているクリニックも多く、自宅から手軽に相談できる利便性があります。
もし、心因性の要因が強いと考えられる場合は、精神科や心療内科、あるいはカウンセリング専門機関が適している場合もあります。しかし、まずは泌尿器科や男性専門クリニックに相談し、身体的な原因の可能性を確認してもらうのが一般的な流れとなります。
まとめ:早漏改善への第一歩を踏み出しましょう
早漏は多くの男性が抱えるデリケートな悩みですが、決して一人で抱え込む必要はありません。原因は様々ですが、適切な知識と治療、そしてセルフケアによって、多くのケースで改善が期待できます。
早漏の原因を正確に把握するためには、専門の医療機関を受診することが最も推奨される方法です。医師はあなたの状態に合わせて、医学的に効果が認められている医薬品の処方や、具体的なセルフケアの方法について適切なアドバイスをしてくれます。
経口薬や外用薬といった医薬品は、射精までの時間を延長する上で高い効果が期待できます。また、骨盤底筋トレーニングや行動療法といったセルフケアも、継続することで射精コントロールの感覚を掴むのに役立ちます。これらの方法は、ご自身の早漏の原因やライフスタイルに合わせて、医師と相談しながら取り入れていくのが良いでしょう。
日本国内では、早漏治療薬はドラッグストアで購入できる市販薬としては存在しません。インターネットなどでの個人輸入には偽造薬や健康被害のリスクが伴うため、必ず医師の処方を受けるようにしてください。最近ではオンライン診療も普及しており、自宅にいながら手軽に専門医の診察を受け、薬を処方してもらうことも可能です。プライバシーが気になる方や、忙しい方にとって便利な選択肢と言えるでしょう。
早漏治療にかかる費用は自由診療となるため、クリニックによって異なりますが、1回の診察・処方で数千円~数万円程度が目安となります。費用についても、事前にクリニックに確認すると安心です。
早漏の悩みから解放され、自信を取り戻し、パートナーとのより豊かな性生活を送るために、今日から改善への一歩を踏み出しましょう。まずは情報収集から始め、必要であれば勇気を出して医療機関に相談してみることをお勧めします。
免責事項: 本記事は早漏に関する一般的な情報提供を目的としており、医学的なアドバイスや診断を代替するものではありません。早漏の症状でお悩みの方は、必ず医療機関を受診し、医師の診断と指導を受けてください。医薬品の使用にあたっては、必ず医師の指示に従い、用法・用量を守ってください。本記事の情報に基づいて行った行動によって生じた、いかなる結果に関しても、筆者および掲載サイトは一切の責任を負いかねます。