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40代女性の「寝ても寝ても眠い」原因と対策|更年期?病気?

「寝ても寝ても眠い」と感じる日々が続いている、40代の女性の方へ。年齢を重ねるにつれて、体の変化やライフスタイルの変化により、以前は感じなかった体の不調が現れることがあります。その一つに、どれだけ寝ても疲れが取れない、日中の強い眠気があります。「たかが眠気」と軽く考えてしまいがちですが、もしかしたら体のSOSかもしれません。この記事では、40代女性が抱える「寝ても寝ても眠い」という悩みの主な原因から、今日からできる対策、そして専門家への相談を検討すべき目安について詳しく解説します。ご自身の状況と照らし合わせながら、健やかな毎日を取り戻すためのヒントを見つけてみてください。

更年期によるホルモンバランス・自律神経の乱れ

40代は、女性にとって更年期に差し掛かる時期です。閉経に向けて卵巣機能が徐々に低下し、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が大きく変動し、やがて減少していきます。エストロゲンは、女性の生殖機能だけでなく、自律神経の働きや精神状態、睡眠の質にも深く関わっています。

エストロゲンの分泌が不安定になったり減少したりすると、自律神経のバランスが崩れやすくなります。自律神経は、心拍や血圧、体温調節、消化吸収、そして睡眠・覚醒のリズムなど、体の様々な機能を無意識のうちにコントロールしています。この自律神経が乱れると、日中の活動を促す交感神経と、休息を促す副交感神経の切り替えがうまくいかなくなり、体が常に緊張状態になったり、逆にだるさを感じやすくなったりします。

特に、本来休息モードになるべき夜間に副交感神経が優位になりにくかったり、日中に交感神経が十分に働かなかったりすると、「寝ても寝ても眠い」といった症状につながることがあります。また、自律神経の乱れは、めまい、動悸、ほてり、イライラ、不安感など、他の更年期症状とも深く関連しており、これらの症状がさらに睡眠や日中の活動に影響を及ぼすことも少なくありません。

更年期に多い不眠や睡眠の質の低下

更年期におけるエストロゲン減少は、直接的・間接的に睡眠の質を低下させます。エストロゲンは、睡眠を促す神経伝達物質の働きに関わっているため、減少することで寝つきが悪くなる(入眠困難)、夜中に何度も目が覚める(中途覚醒)、朝早く目が覚めてしまう(早朝覚醒)といった不眠の症状が現れやすくなります。

また、更年期特有の症状が睡眠を妨げることもあります。

  • ホットフラッシュ(のぼせ、大量の汗): 夜中に急に体が熱くなり汗をかくことで目が覚め、再び寝つくのが難しくなります。
  • 頻尿: 夜中に何度もトイレに起きることで、睡眠が中断されます。
  • 手足の冷え: 血行が悪くなり手足が冷えることで、寝つきが悪くなることがあります。
  • 精神的な不調: 不安やイライラ、気分の落ち込みなどが、寝床についても考え事をしてしまい眠れない原因となります。

このように、不眠によって睡眠時間が短くなったり、睡眠が分断されて質の低いものになったりすると、必要な睡眠が十分に取れず、日中に強い眠気やだるさを感じることになります。「寝ても寝ても眠い」というのは、実は「きちんと寝られていない」サインである可能性が高いのです。

貧血(鉄分不足)

貧血、特に鉄欠乏性貧血は、女性に非常に多い症状です。月経による出血に加え、偏った食事や無理なダイエットなどが原因で鉄分が不足しやすくなります。鉄分は、血液中のヘモグロビンを作るために不可欠なミネラルです。ヘモグロビンは、肺で取り込んだ酸素を全身の細胞に運ぶ重要な役割を担っています。

鉄分が不足して貧血になると、体中の細胞への酸素供給が不十分になります。脳への酸素供給が減ると、集中力の低下、めまい、そして強い眠気やだるさといった症状が現れます。また、筋肉への酸素供給が減ることで疲れやすさを感じ、それがさらに「寝ても寝ても眠い」という感覚につながることもあります。

40代女性は、月経がある間は特に鉄分を失いやすい上に、更年期に入るとホルモンバランスの変化で自律神経が乱れ、消化吸収機能が低下して栄養素を吸収しにくくなることもあります。そのため、この年代で貧血が原因の眠気を訴える方は少なくありません。貧血は、眠気だけでなく、顔色が悪い、動悸、息切れ、爪が割れやすい、口角炎などの症状を伴うこともあります。

甲状腺機能の異常

甲状腺は、首の前方にある小さな臓器で、体の代謝をコントロールする甲状腺ホルモンを分泌しています。この甲状腺ホルモンの分泌量が過剰になったり不足したりすると、全身の代謝に影響が出て、様々な不調が現れます。眠気に関係するのは、主に甲状腺機能低下症です。

甲状腺機能低下症では、甲状腺ホルモンの分泌量が不足し、全身の代謝が低下します。体のエネルギー消費が抑えられるため、疲れやすく、活動量が低下し、強い眠気やだるさを感じやすくなります。また、寒がりになる、肌が乾燥する、むくみ、体重増加、便秘、声がかすれる、物忘れなどの症状を伴うこともあります。

一方、甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)でも、体が常に興奮状態になり、動悸、手の震え、体重減少、イライラ、多汗などの症状が出ますが、これも睡眠の質を低下させ、結果的に日中の眠気につながることがあります。

甲状腺の病気は、血液検査で甲状腺ホルモンの値を調べることで診断できます。眠気やだるさ以外に、上記のような気になる症状がある場合は、医療機関での検査を検討しましょう。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に何度も呼吸が止まったり、浅くなったりを繰り返す病気です。これにより、脳や体への酸素供給が低下し、睡眠の質が著しく損なわれます。代表的な症状は、激しいいびきと、日中の強い眠気です。

睡眠中に呼吸が止まることで、脳は覚醒して呼吸を再開させようとします。この覚醒は、本人が自覚しないことも多いのですが、睡眠を分断し、深い睡眠やレム睡眠といった体を回復させるための睡眠が十分に取れなくなります。その結果、たとえ長時間寝たとしても、脳や体は休息できておらず、朝起きた時に疲れが取れていない、日中に耐えられないほどの眠気を感じるようになります。

睡眠時無呼吸症候群は、肥満や首周りの脂肪が原因となることが多いですが、扁桃腺肥大やアゴの骨格なども関係します。また、女性でも閉経後にホルモンバランスの変化から発症リスクが上がることが知られています。男性に多い病気というイメージがあるかもしれませんが、女性も注意が必要です。いびきをかく、夜中に何度も目が覚める、息苦しさを感じる、起床時に頭痛がするといった症状があれば、睡眠時無呼吸症候群を疑い、専門医に相談することをおすすめします。

うつ病などの精神的な不調

精神的な不調も、深刻な眠気の原因となることがあります。特にうつ病は、気分の落ち込み、興味や関心の喪失、意欲の低下、不眠といった症状がよく知られていますが、過眠といって、逆に寝ても寝ても眠い、一日中寝てしまうといった症状が現れることもあります。

うつ病による過眠は、単に体が疲れているのではなく、脳のエネルギーが枯渇してしまっているような状態に近いと考えられます。いくら寝ても回復せず、日中の活動に必要な意欲やエネルギーが湧いてこないため、常に眠気やだるさを感じます。また、不安障害や適応障害なども、ストレスから自律神経が乱れ、睡眠に影響を及ぼし、結果として日中の眠気につながることがあります。

40代女性は、仕事や家庭での責任が増えたり、更年期による体の変化や将来への不安など、様々なストレスを抱えやすい年代です。単なる体の疲れだと思わずに、気分の落ち込みが続く、以前楽しめていたことが楽しめない、食欲がない、疲れやすいといった精神的なサインも伴う場合は、精神的な不調が原因である可能性を考慮する必要があります。

その他(薬の副作用、生活習慣など)

上記の原因以外にも、40代女性の眠気には様々な要因が関わっている可能性があります。

  • 薬の副作用: 風邪薬や花粉症の薬に含まれる抗ヒスタミン成分、精神安定剤、一部の降圧剤など、服用している薬によっては眠気を引き起こすことがあります。複数の病院から薬を処方されている場合や市販薬を服用している場合は、薬剤師や医師に相談してみましょう。
  • 不規則な生活習慣: 夜更かし、休日の寝だめ、夜勤や交代勤務など、生活リズムが不規則だと体内時計が狂い、睡眠と覚醒のリズムが崩れて日中に強い眠気を感じやすくなります。
  • カフェインやアルコールの過剰摂取: 寝る前にカフェインを摂取すると寝つきが悪くなり、アルコールは一時的に眠気を誘いますが睡眠の質を低下させ、夜中や早朝に目が覚める原因となります。これらも間接的に日中の眠気につながります。
  • タバコを控える: ニコチンには覚醒作用があり、睡眠を妨げます。就寝前の喫煙は避けましょう。
  • お昼寝を上手に取り入れる: どうしても眠い場合は、午後の早い時間に20分程度の短いお昼寝をすると、眠気を解消できます。ただし、夕方以降の長いお昼寝は、夜の睡眠に影響するので避けましょう。

このように、眠気の原因は一つとは限りません。複数の要因が重なり合って、より強い眠気として感じられることもあります。

目次

今日からできる!40代女性の眠気対策

日中のつらい眠気を軽減し、快適な毎日を送るために、今日から始められる対策はたくさんあります。ご自身の生活習慣や体の状態に合わせて、無理なく続けられるものから試してみましょう。ここでは、主な対策をいくつかご紹介します。

睡眠環境と習慣の見直し

良質な睡眠は、日中の眠気を防ぐための基本です。まずは、寝室の環境と普段の睡眠習慣を見直してみましょう。

  • 快適な睡眠環境を作る: 寝室は、光を遮断し、静かで、快適な温度(18~22℃程度)と湿度(50~60%程度)に保ちましょう。寝具も、体温や季節に合わせて調整し、心地よいものを選びましょう。
  • 規則正しい生活を送る: 毎日ほぼ同じ時間に寝て、同じ時間に起きるように心がけましょう。休日も平日との差を1~2時間以内にとどめるのが理想です。これにより、体内時計が整い、自然な眠気と覚醒のリズムが生まれます。
  • 寝る前のルーティンを作る: 寝る前にリラックスできる習慣を取り入れましょう。ぬるめのお風呂に入る、軽い読書、ストレッチ、アロマテラピーなどが効果的です。寝る直前のスマホやパソコンの使用は避けましょう。
  • カフェインやアルコールに注意: 寝る数時間前からは、カフェイン入りの飲み物(コーヒー、紅茶、緑茶、エナジードリンクなど)やアルコールの摂取は控えましょう。
  • タバコを控える: ニコチンには覚醒作用があり、睡眠を妨げます。就寝前の喫煙は避けましょう。
  • お昼寝を上手に取り入れる: どうしても眠い場合は、午後の早い時間に20分程度の短いお昼寝をすると、眠気を解消できます。ただし、夕方以降の長いお昼寝は、夜の睡眠に影響するので避けましょう。

食事や運動で体調を整える

体の内側から調子を整えることも、眠気対策には重要です。バランスの取れた食事と適度な運動を心がけましょう。

  • バランスの取れた食事: 主食、主菜、副菜を揃え、様々な栄養素を摂取しましょう。特に、眠気の原因となることがある鉄分(レバー、ほうれん草、ひじきなど)や、睡眠に関わる神経伝達物質の生成に必要なトリプトファン(牛乳、豆腐、バナナなど)を含む食品を積極的に摂りましょう。また、ビタミンB群などもエネルギー代謝に関わる重要な栄養素です。
  • 夕食は寝る3時間前までに: 就寝直前に食事を摂ると、消化のために胃腸が働き続け、睡眠の質が低下します。
  • 適度な運動: 日中に適度な運動をすることで、夜間の寝つきが良くなり、深い睡眠が得られやすくなります。ウォーキングや軽いジョギング、ヨガなど、無理なく続けられるものがおすすめです。ただし、就寝直前の激しい運動は、体を覚醒させてしまうため避けましょう。
  • 日光を浴びる: 朝起きたら日光を浴びることで、体内時計がリセットされ、眠気を促すホルモンであるメラトニンの分泌が抑制されます。これは、日中の活動と夜間の睡眠のリズムを整えるために非常に重要です。

ストレスを軽減する

ストレスは自律神経を乱し、睡眠の質を低下させる大きな要因です。自分に合った方法でストレスを上手に解消しましょう。

  • リラクゼーションを取り入れる: 深呼吸、瞑想、ヨガ、軽いストレッチなど、心身をリラックスさせる時間を作りましょう。
  • 趣味や楽しみを持つ: 好きなことに没頭する時間を持つことで、気分転換になり、ストレスの軽減につながります。
  • 休息を十分に取る: 忙しい毎日の中でも、意識的に休息の時間を設けましょう。短時間でもいいので、何も考えずにボーっとする時間も大切です。
  • 悩みや不安を共有する: 一人で抱え込まず、家族や友人、職場の同僚など、信頼できる人に相談してみましょう。
  • プロのサポートも検討: どうしてもストレスが解消できない、気分の落ち込みが続くといった場合は、カウンセリングや専門医の診察を検討することも大切です。

漢方薬やサプリメントの活用

更年期症状や栄養不足など、眠気の原因に対して、漢方薬やサプリメントが有効な場合もあります。ただし、これらはあくまで補助的なものであり、効果には個人差があることを理解しておきましょう。自己判断で使用せず、医師や薬剤師、漢方の専門家に相談することをおすすめします。

  • 更年期症状に対する漢方薬: 更年期に伴う自律神経の乱れや不眠、ホットフラッシュなどに対して、症状に合わせて様々な漢方薬が用いられます。代表的なものに、加味逍遙散(かみしょうようさん)、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)などがあります。
  • 鉄分サプリメント: 貧血が疑われる場合は、鉄分を補給するサプリメントが役立ちます。ただし、鉄分の過剰摂取は体に負担をかけることもあるため、医師に相談してから使用することが望ましいです。
  • 睡眠の質をサポートするサプリメント: メラトニンの生成を助けるトリプトファンを含むものや、リラックス効果が期待できるGABAやテアニン、セントジョーンズワートなどのハーブを含むサプリメントがあります。
  • ビタミン・ミネラル: 不足しがちなビタミンB群やマグネシウムなど、体調を整えるために必要な栄養素を補うことも重要です。

これらの対策を試しても改善が見られない場合や、眠気以外に気になる症状がある場合は、自己判断で済ませずに医療機関を受診することが大切です。

専門家への相談を検討すべき目安と受診する科

「寝ても寝ても眠い」という症状が続く場合、もしかしたら体のどこかに異常があるサインかもしれません。単なる疲れや寝不足だろうと安易に考えず、医療機関への相談を検討すべき目安を知っておくことが大切です。

こんな症状があれば受診を検討

次のような症状が、日中の強い眠気と合わせて現れている場合は、何らかの病気が隠れている可能性も考えられます。放置せずに医療機関を受診しましょう。

眠気以外の症状 考えられる原因 受診を検討する科
気分の落ち込み、意欲の低下、不眠または過眠 うつ病などの精神的な不調 精神科、心療内科
激しいいびき、睡眠中の呼吸停止、起床時の頭痛 睡眠時無呼吸症候群 睡眠外来、耳鼻咽喉科、呼吸器内科
疲れやすい、顔色が悪い、動悸、息切れ、立ちくらみ 貧血(鉄欠乏性貧血など) 内科、婦人科
寒がり、むくみ、体重増加、肌の乾燥、声がかすれる 甲状腺機能低下症 内科、内分泌内科
ほてり、のぼせ、発汗、動悸、イライラ、肩こり 更年期障害(自律神経の乱れや不眠を伴う場合) 婦人科
体重の急激な変化(増減)、異常なのどの渇き、頻尿 糖尿病やその他の内分泌疾患の可能性 内科、内分泌内科
足がむずむずして眠れない、夜中に足がピクつく むずむず脚症候群、周期性四肢運動障害 睡眠外来、神経内科
意識の低下、ろれつが回らない、体の麻痺 緊急性が高い病気(脳疾患など)。直ちに救急医療機関を受診 脳神経外科、神経内科
特定の薬を飲み始めてから眠気が出た 薬の副作用 処方した医師、薬剤師
様々な対策を試しても改善しない、日常生活に支障 原因不明の眠気、複数の要因が絡み合っている可能性。専門的な検査が必要な場合。 内科、睡眠外来、かかりつけ医

特に、日中の眠気が強く、仕事や車の運転中にうとうとしてしまうなど、日常生活や安全な活動に支障が出ている場合は、速やかに医療機関を受診することが重要です。

何科を受診すればいい?

「寝ても寝ても眠い」という症状で何科を受診すれば良いかは、伴う症状や疑われる原因によって異なります。判断に迷う場合は、まずはかかりつけ医や近所の内科を受診するのが良いでしょう。現在の症状やこれまでの病歴、服用中の薬などを詳しく伝えれば、適切な診療科を紹介してもらえます。

  • かかりつけ医/内科: 全身の状態を把握し、貧血、甲状腺機能異常、糖尿病などの一般的な内科疾患の有無を調べることができます。必要に応じて専門医への紹介状を書いてもらえます。
  • 婦人科: 更年期によるホルモンバランスの乱れや、それに伴う不眠や自律神経失調症状が疑われる場合に適しています。ホルモン補充療法や漢方薬、生活指導など、女性特有の原因へのアプローチが可能です。
  • 精神科/心療内科: 気分の落ち込み、不安感、ストレスなど、精神的な要因が眠気に関わっている可能性が高い場合に相談します。うつ病や不安障害などの診断と治療を行います。
  • 睡眠外来: 睡眠時無呼吸症候群やむずむず脚症候群など、睡眠そのものに問題がある場合に専門的な検査と治療を受けることができます。睡眠ポリグラフ検査など、詳細な検査が可能です。
  • 内分泌内科: 甲状腺の病気やその他のホルモンに関する病気が疑われる場合に専門的な診断と治療を行います。
  • 耳鼻咽喉科: 睡眠時無呼吸症候群の原因として、扁桃腺肥大や鼻の病気などが関わっている場合に相談します。

自己判断で原因を決めつけず、まずはかかりつけ医や内科で相談し、必要に応じて専門医を紹介してもらうのがスムーズなことが多いです。

まとめ

40代女性の「寝ても寝ても眠い」という悩みは、単なる疲れや年齢のせいだと片付けられない、様々な原因が考えられます。特に更年期によるホルモンバランスや自律神経の乱れ、それに伴う不眠や睡眠の質の低下は、この年代特有の重要な要因です。しかし、それ以外にも貧血、甲状腺機能の異常、睡眠時無呼吸症候群、精神的な不調など、医療的な介入が必要な病気が隠れている可能性も十分にあります。

日頃から、規則正しい生活を送り、バランスの取れた食事と適度な運動を心がけ、ストレスを上手に管理するなど、良質な睡眠と健康な心身を維持するための対策を実践することが大切です。しかし、こうした対策を試しても改善が見られない場合や、眠気以外に気になる症状(気分の落ち込み、いびき、息切れ、体重の変化など)がある場合は、ためらわずに医療機関を受診しましょう。

何科を受診すれば良いか迷う場合は、まずかかりつけ医や内科で相談し、適切な専門医への紹介を受けるのが良い方法です。早期に原因を見つけ、適切な治療や対策を行うことで、日中のつらい眠気から解放され、活動的で健やかな毎日を取り戻すことができるはずです。ご自身の体と向き合い、必要に応じて専門家の力を借りながら、より良い状態を目指しましょう。


免責事項:この記事は情報提供を目的としており、医学的な診断や治療を推奨するものではありません。個々の症状や体調については、必ず医師や専門家に相談してください。

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