デエビゴ(一般名:レンボレキサント)は、不眠症の治療に用いられる新しいタイプの睡眠薬です。
脳内で覚醒を維持する役割を持つオレキシンという物質の働きをブロックすることで、眠りを誘います。
従来の睡眠薬とは異なる作用機序を持つため、依存性や離脱症状のリスクが比較的低いと考えられていますが、どのような医薬品にも副作用は存在します。
デエビゴについても例外ではなく、服用する上で注意すべき点があります。
この記事では、デエビゴの副作用について、その種類、頻度、そして万が一の際の対処法までを詳しく解説します。
服用中の不安を解消し、安全に治療を進めるための参考にしてください。
デエビゴの副作用の種類と頻度
デエビゴの副作用は、添付文書や臨床試験の結果に基づき報告されています。
その種類や発生頻度は、服用する方の体質や状態、用量によって異なります。
比較的多くみられるものから、まれではあるものの注意が必要なものまで様々です。
デエビゴで報告される主な副作用(一般的に多いもの)
デエビゴの主な副作用として報告されているものは、ほとんどが軽度なものです。
多くの場合、服用を続けるうちに軽減したり、消失したりすることがありますが、症状が気になる場合は医師や薬剤師に相談することが重要です。
デエビゴの承認時における臨床試験で報告された主な副作用とその頻度(カッコ内はプラセボとの比較)は以下の通りです。
副作用項目 | 5mg/日(%) | 10mg/日(%) | プラセボ(%) |
---|---|---|---|
傾眠(眠気) | 10.0 | 10.8 | 1.8 |
頭痛 | 3.2 | 3.4 | 3.6 |
倦怠感 | 1.9 | 2.8 | 0.8 |
浮遊感 | 1.4 | 1.0 | 0.5 |
悪夢 | 0.5 | 0.7 | 0.2 |
異常な夢 | 0.4 | 1.2 | 0.2 |
その他(鼻咽頭炎、下痢など) | 各1%未満 | 各1%未満 | 各1%未満 |
(この表は承認時のデータに基づき作成しており、実際の発生頻度とは異なる場合があります。頻度1%以上の副作用を中心に記載しています。)
傾眠(眠気)
デエビゴで最も多く報告されている副作用が「傾眠」、つまり眠気です。
これは、薬の作用機序上、ある程度起こりうる症状です。
特に、服用した翌日に眠気が残る「持ち越し効果」として感じられることがあります。
日中の活動に影響が出たり、集中力の低下や判断力の低下につながる可能性もあるため、車の運転や危険を伴う機械の操作などは避けるよう注意が必要です。
眠気の程度や感じ方には個人差があります。
頭痛
頭痛も比較的多くみられる副作用の一つです。
これはデエビゴに限らず、多くの薬剤で報告される一般的な副作用です。
多くの場合、軽度で一時的なものですが、持続する場合や痛みが強い場合は医師に相談しましょう。
倦怠感
体がだるい、疲れやすいといった倦怠感も報告されています。
これも眠気と関連している場合や、睡眠の質の変化に伴って感じられる場合があります。
浮遊感
浮遊感は、体がふわふわするような、めまいやふらつきに似た感覚です。
これも一時的なものがほとんどですが、転倒などに注意が必要です。
悪夢
デエビゴの作用機序(オレキシン系の抑制)に関連して、夢に関する副作用が報告されています。
悪夢は、不快な、または恐ろしい夢を見る症状です。
これは脳の覚醒レベルの変化が夢に影響を与える可能性が考えられています。
悪夢によって目が覚めてしまったり、再び眠りにつくのが困難になったりすることもあります。
異常な夢
悪夢と同様に、通常とは異なる、奇妙な夢や鮮明すぎる夢を見る「異常な夢」も報告されています。
夢の内容は個人によって大きく異なり、不安を感じる場合もあります。
これらの副作用は、多くの場合軽度で一時的なものですが、症状が続く場合や日常生活に支障をきたす場合は、我慢せずに必ず医師や薬剤師に相談してください。
デエビゴの重大な副作用
デエビゴの重大な副作用は非常にまれですが、全くゼロではありません。
万が一、以下のような症状が現れた場合は、速やかに医療機関を受診する必要があります。
重大な副作用が起こる可能性
添付文書に記載されている重大な副作用としては、以下のものが挙げられています。
意識レベルの低下
ごくまれに、意識が朦朧とする、反応が鈍くなる、呼びかけに答えないなどの意識レベルの低下が起こる可能性があります。
これは薬が強く効きすぎた場合や、他の薬剤との相互作用などによって引き起こされることがあります。
特に高齢者や他の病気がある方、複数の薬を服用している方は注意が必要です。
呼吸抑制
デエビゴの承認時臨床試験では、呼吸抑制の報告は非常に少なく、因果関係も明確ではありませんでしたが、理論的には呼吸中枢に影響を与える可能性が全くないとは言い切れません。
特に睡眠時無呼吸症候群など、もともと呼吸器に疾患がある方は注意が必要です。
息苦しさや呼吸が浅くなるなどの症状が現れた場合は、すぐに医療機関に連絡してください。
これらの重大な副作用は極めてまれなものですが、服用にあたっては念頭に置いておくことが大切です。
副作用の初期症状に気づくことで、早期に対応できる可能性が高まります。
デエビゴの副作用で「怖い」と感じやすい症状
デエビゴの副作用の中で、特に服用している方が「怖い」と感じやすいのは、精神的な影響や夢に関する症状かもしれません。
これらは直接的な身体の痛みなどとは異なるため、不安を感じやすい傾向があります。
悪夢や異常な夢
前述の通り、悪夢や異常な夢はデエビゴの副作用として報告されています。
特に鮮明で内容が不快な夢は、眠りの妨げになるだけでなく、起きた後も気分がすぐれず、日中の不安につながることもあります。
オレキシンは覚醒状態を維持する神経伝達物質であり、デエビゴはこのオレキシン受容体をブロックすることで眠りを誘います。
このオレキシン系の抑制が、夢を見ているレム睡眠期の脳の活動に影響を与え、夢の内容を変化させる可能性が指摘されています。
夢に関する副作用は比較的個人差が大きい症状です。
もし夢の内容に強い不安を感じたり、睡眠の質が著しく低下したりする場合は、医師に相談して、用量の調整や他の治療薬への変更を検討してもらうことも可能です。
一時的な幻覚や興奮
まれな副作用として、入眠時や中途覚醒時に一時的な幻覚(実際にはないものが見える、聞こえるなど)や、覚醒時の錯乱、興奮などが報告されています。
これは、完全に目が覚めきっていない「覚醒移行状態」で起こりやすいとされており、特に夜中にトイレなどで起きた際に発生する可能性があります。
このような症状も、オレキシン系のバランス変化が影響している可能性が考えられます。
もし、夜中に目が覚めた際に現実ではないものが見えたり、普段とは違う言動をとってしまったりした場合は、服用している薬の影響が考えられます。
ご家族などに様子を見てもらうことも有効です。
症状が頻繁に起こる場合や、自分自身や周囲に危険が及ぶ可能性がある場合は、速やかに医師に相談してください。
これらの「怖い」と感じやすい副作用も、多くは一時的なものであり、発生頻度も高くありません。
しかし、もし症状が現れた場合は、一人で抱え込まず、必ず医療専門家のサポートを受けることが重要です。
デエビゴの用量(5mg, 10mg)による副作用の違い
デエビゴは通常、1日1回5mgを就寝直前に服用しますが、十分な効果が得られない場合は10mgに増量されることがあります。
用量が変わることで、副作用のリスクはどのように変化するのでしょうか。
用量が増えると副作用のリスクは上がるのか
一般的に、多くの薬剤は用量が増えるにつれて効果が強まる一方で、副作用の発現頻度も高まる傾向があります。
デエビゴも例外ではありません。
前述の臨床試験データを見ると、傾眠や倦怠感、異常な夢といった副作用は、5mgよりも10mgを服用した方がやや高い頻度で報告されています。
例えば傾眠は5mgで10.0%に対し、10mgで10.8%と、わずかですが増加傾向が見られます。
異常な夢は5mgで0.4%に対し、10mgで1.2%と、比較的差が見られます。
しかし、頭痛のように用量による頻度の差がほとんど見られない副作用もあります。
また、重大な副作用の発生頻度は、いずれの用量でも極めて低いままです。
したがって、用量を10mgに増量することで、特に翌日の眠気や夢に関する副作用の発生リスクが若干高まる可能性はありますが、劇的にリスクが増加するわけではありません。
医師は、患者さんの不眠の程度や全身状態、過去の薬剤の使用経験などを総合的に判断し、最適な用量を決定します。
もし用量が増えて副作用が気になる場合は、必ず医師に相談しましょう。
自己判断で用量を変更したり、服用を中止したりすることは避けてください。
デエビゴの副作用が出やすいケース・注意点
デエビゴの副作用は、服用する方の状態や他の要因によって出やすくなることがあります。
特に注意が必要なケースを理解しておくことは、安全な服用につながります。
アルコールとの併用
アルコールは中枢神経抑制作用を持つため、デエビゴと一緒に摂取すると、デエビゴの催眠鎮静作用や運動機能抑制作用が増強される可能性があります。
これにより、強い眠気やふらつき、転倒のリスクが高まるだけでなく、呼吸抑制や意識レベルの低下といった重篤な副作用を引き起こす危険性も増大します。
デエビゴ服用中は、飲酒は控えるべきです。
医師や薬剤師からも必ず指導があるはずですので、指示を厳守しましょう。
他の薬剤との相互作用
デエビゴは、主に肝臓のCYP3Aという酵素によって代謝されます。
このCYP3Aの働きを強めたり弱めたりする他の薬剤と一緒に服用すると、デエビゴの血中濃度が変動し、効果や副作用に影響を与える可能性があります。
例えば、CYP3Aの働きを弱める薬(強力なCYP3A阻害薬と呼ばれる一部の抗真菌薬や抗HIV薬など)と併用すると、デエビゴの血中濃度が上昇し、副作用が強く現れやすくなることがあります。
逆に、CYP3Aの働きを強める薬(一部の抗てんかん薬など)と併用すると、デエビゴの血中濃度が低下し、効果が弱まる可能性があります。
デエビゴを処方される際には、現在服用しているすべての薬(処方薬、市販薬、サプリメントなども含む)を必ず医師や薬剤師に伝えてください。
高齢者や特定の疾患がある場合
高齢者では、一般的に薬剤の代謝や排泄機能が低下しているため、薬が体内に長く留まりやすく、副作用が出やすい傾向があります。
デエビゴについても、高齢者では血中濃度が高くなりやすいことが分かっています。
そのため、高齢者には少量(5mg)から開始するなど、慎重に投与されることが推奨されています。
また、以下のような特定の疾患がある場合も注意が必要です。
- 肝機能障害・腎機能障害: 薬の代謝や排泄がうまくいかず、体内に蓄積して副作用が出やすくなる可能性があります。
特に重度の肝機能障害がある方にはデエビゴは推奨されていません。 - 呼吸器疾患(特に睡眠時無呼吸症候群やCOPDなど): デエビゴの催眠作用により、睡眠中の呼吸状態が悪化する可能性があります。
- 重度の筋力低下がある疾患(重症筋無力症など): デエビゴの筋弛緩作用により、症状が悪化する可能性があります。
- 精神疾患(うつ病など): デエビゴとの直接的な関連は低いとされますが、精神状態の変化には注意が必要です。
これらの病気がある方や、現在治療中の病気がある方は、必ず医師に正確に伝えてください。
医師はこれらの情報に基づいて、デエビゴが適しているか、あるいは用量の調整が必要かを判断します。
デエビゴの半減期と翌日の影響(持ち越し効果)
睡眠薬の効果持続時間や翌日の影響を考える上で重要なのが「半減期」です。
半減期とは、薬の血中濃度が半分になるまでにかかる時間のことです。
デエビゴの半減期は約17時間とされています。
これは、他の一般的な睡眠薬(例えば、超短時間型や短時間型)と比較すると比較的長い部類に入ります。
デエビゴの薬効が体内に残る時間
半減期が約17時間ということは、服用後24時間以上経っても、薬の成分が体内に一定量残っている可能性があることを意味します。
この、薬の効果が翌日まで持ち越される現象を「持ち越し効果」と呼びます。
翌日の眠気への影響
デエビゴの半減期の長さは、効果が長く持続し、夜中に目が覚めにくいというメリットにつながる一方で、翌日の眠気(傾眠)という副作用の持ち越し効果の原因にもなります。
服用した時間や個人の代謝能力、体調によって、翌日の眠気の程度は異なります。
朝起きても頭がスッキリしない、日中にうとうとしてしまう、集中力が続かないといった症状が現れることがあります。
特に、初めて服用する場合や用量を増やした場合、睡眠時間が十分に取れなかった場合などに、持ち越し効果としての眠気を強く感じやすいかもしれません。
デエビゴ服用中は、翌日の眠気によって思わぬ事故につながる可能性があるため、自動車の運転や、高所での作業、危険な機械の操作など、集中力や注意力を必要とする活動は控えるようにしてください。
もし翌日の眠気が強く、日常生活に支障が出ている場合は、我慢せずに医師に相談することが大切です。
服用タイミングの調整や用量の見直しによって、症状が改善されることもあります。
デエビゴに依存性や離脱症状はあるのか
従来の睡眠薬には、長期間使用することで薬なしでは眠れなくなったり(依存性)、急に中止すると不安や不眠といった症状が現れたりする(離脱症状)リスクが指摘されていました。
デエビゴは新しいタイプの睡眠薬として、これらのリスクが低いとされています。
オレキシン受容体拮抗薬の特徴
デエビゴは「オレキシン受容体拮抗薬」と呼ばれる種類の薬です。
脳内で覚醒状態を維持する神経伝達物質であるオレキシンが、その受容体(オレキシン1受容体、オレキシン2受容体)に結合するのをブロックすることで作用します。
従来の睡眠薬(ベンゾジアゼピン系や非ベンゾジアゼピン系など)は、脳のGABAという抑制性の神経伝達物質の働きを強めることで、脳全体の活動を抑制して眠りを誘います。
これにより、強い催眠作用が得られる一方で、脳の機能に広範囲に影響し、依存性や耐性(薬が効きにくくなること)、急な中止による離脱症状などを引き起こしやすいと考えられています。
従来の睡眠薬との比較
一方、デエビゴを含むオレキシン受容体拮抗薬は、覚醒に関わる特定の神経伝達物質であるオレキシンの働きをピンポイントで阻害することで、自然な眠りに近い状態を作り出すと考えられています。
この作用機序の違いから、従来の睡眠薬と比較して、以下のような点が特徴とされています。
- 依存性: 従来の睡眠薬に比べて、依存形成のリスクが低いとされています。
これは、脳の報酬系への影響が少ないためと考えられています。 - 耐性: 長期連用しても、効果が薄れていく「耐性」ができにくいと考えられています。
- 離脱症状: 急に服用を中止しても、従来の睡眠薬でみられたような強い離脱症状(不眠の悪化、不安、手の震えなど)が起こりにくいとされています。
これらの特徴から、デエビゴは比較的安心して長期間服用しやすい睡眠薬と言えます。
ただし、全ての人に依存性や離脱症状が全く現れないわけではありません。
服用をやめたい場合や用量を変更したい場合は、必ず医師と相談し、指示に従って行うことが重要です。
自己判断での急な中止は避けましょう。
デエビゴの副作用への対処法
デエビゴを服用中に副作用が現れた場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。
最も重要なのは、自己判断せず専門家に相談することです。
自己判断せず医師に相談することの重要性
副作用かもしれないと感じる症状が現れたら、まずは処方した医師や薬剤師に相談してください。
症状が軽度であっても、それが薬の副作用なのか、あるいは別の原因によるものなのかを自己判断することは危険です。
医師や薬剤師は、あなたの症状を聞き、必要に応じて診察や検査を行い、それがデエビゴの副作用であるかを判断します。
副作用であると判断された場合でも、症状の程度やあなたの状態に応じて、以下のような適切な対処法を提案してくれます。
- 用量の調整: 副作用が強く出ている場合は、用量を減らすことで症状が軽減されることがあります。
- 服用タイミングの調整: 翌日の眠気が強い場合は、服用する時間を少し早めることで改善されることがあります。
- 他の薬剤への変更: デエビゴが体質に合わない場合や、副作用が強く続く場合は、他の作用機序を持つ睡眠薬や不眠治療法を検討します。
- 対症療法: 副作用による頭痛など、症状を和らげるための対症療法(他の薬の使用など)が行われることもあります。
自己判断で服用量を減らしたり、服用を中止したりすると、不眠が悪化したり、思わぬ体調不良を引き起こしたりする可能性があります。
必ず医師や薬剤師の指示に従ってください。
服用タイミングや量の調整
特に翌日の眠気(傾眠)が気になる場合は、医師と相談の上で服用タイミングを調整できるか確認してみましょう。
例えば、就寝直前ではなく、もう少し早い時間帯に服用することで、起床時に薬の効果が弱まっている状態にできる可能性があります。
ただし、あまり早く服用しすぎると、寝付く前に眠気が来てしまい、転倒などの危険が高まる可能性もあるため、自己判断での調整は避けてください。
用量についても、副作用が強く効果が十分な場合は、医師の判断で5mgから10mgに増量されている可能性があります。
もし増量後に副作用が気になるようになった場合は、医師に相談して、元の用量に戻したり、他の選択肢を検討したりすることができます。
副作用が出た場合の連絡先
デエビゴを処方された際には、副作用が出た場合の連絡先を確認しておきましょう。
一般的には、処方を受けた医療機関(医師)または薬を受け取った薬局(薬剤師)が相談先となります。
時間外に緊急性の高い症状が現れた場合は、救急医療機関に連絡する必要がある場合もあります。
- 軽度な副作用(眠気、頭痛など): 次回の診察時や、調剤薬局に電話で相談する。
- 気になる副作用(悪夢、異常な夢、強い倦怠感など): 次回診察を待たずに、医療機関に電話で相談する。
- 重大な副作用の可能性(意識レベルの低下、息苦しさ、強い興奮など): 夜間・休日に関わらず、速やかに医療機関に連絡し、指示を仰ぐ。
必要に応じて救急車を呼ぶことも検討する。
手元に薬の説明書(添付文書のコピーなど)を保管しておくと、副作用に関する情報や連絡先を確認できて安心です。
デエビゴの副作用についてまとめ
デエビゴは、オレキシン受容体拮抗薬という新しい作用機序を持つ不眠症治療薬であり、従来の睡眠薬と比較して依存性や離脱症状のリスクが低いとされています。
その安全性は比較的高いと言えますが、全く副作用がないわけではありません。
デエビゴは安全性が比較的高いが副作用もゼロではない
デエビゴで最も多く報告されている副作用は、翌日に持ち越す可能性のある傾眠(眠気)です。
その他、頭痛、倦怠感、浮遊感、そして悪夢や異常な夢といった精神的な副作用も報告されています。
これらの副作用は、多くの場合軽度で一時的なものですが、日中の活動に影響を与えたり、不安を感じさせたりすることがあります。
ごくまれではありますが、意識レベルの低下や呼吸抑制といった重大な副作用も報告例があります。
しかし、その発生頻度は非常に低く、特定の条件下で起こりやすいと考えられています。
用量を増やした場合や、アルコールを摂取した場合、他の薬剤を併用している場合、あるいは高齢者や特定の疾患がある方では、副作用のリスクが上昇する可能性があります。
不安な点は必ず医師や薬剤師に相談しましょう
デエビゴを服用する上で最も重要なのは、副作用に対する正しい知識を持ち、不安な点や気になる症状があれば、遠慮なく医師や薬剤師に相談することです。
自己判断で服用量やタイミングを変更したり、服用を中止したりすることは、不眠治療を妨げるだけでなく、思わぬ健康被害につながる可能性があります。
この記事が、デエビゴの副作用について理解を深め、安心して治療に取り組むための一助となれば幸いです。
免責事項:
本記事は、デエビゴの副作用に関する一般的な情報提供を目的としています。
個別の症状や治療に関するご相談は、必ず医療機関を受診し、医師や薬剤師の専門的な判断を仰いでください。
本記事の情報のみに基づいてご自身の判断で治療を決定したり、変更したりすることはお控えください。