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なぜ二人目は難しい?続発性不妊(2人目不妊)の原因と対策を解説

過去に妊娠・出産を経験したにもかかわらず、次の妊娠を希望してから一定期間妊娠しない状態を「続発性不妊」と呼びます。「二人目不妊」と呼ばれることも多く、現在では珍しいことではありません。一人目を比較的容易に妊娠できた場合、「二人目もすぐに妊娠できるだろう」と考えがちですが、様々な要因によって妊娠しにくくなることがあります。この状態に悩む夫婦は少なくなく、不安や焦りを感じやすいテーマです。本記事では、続発性不妊の定義から、考えられる様々な原因、実施される検査、そして妊娠に向けた治療法について詳しく解説します。現在、続発性不妊に直面している方や、もしかしたらと感じている方にとって、この記事が状況を理解し、適切な次のステップを踏み出す一助となれば幸いです。

目次

続発性不妊とは?定義と診断基準

続発性不妊とは、過去に一度でも妊娠した経験があるにもかかわらず、その後、避妊せず性交渉を行っているにもかかわらず、一定期間妊娠に至らない状態を指します。「二人目不妊」という言葉で認識されることが多いですが、医学的には妊娠経験の回数は問わず、過去の妊娠経験があるかどうかが基準となります。

原発性不妊との違い

不妊は、過去に一度も妊娠したことがない「原発性不妊」と、過去に妊娠経験がある「続発性不妊」に大別されます。最大の違いは、妊娠経験の有無です。原発性不妊の場合、生殖機能自体に根本的な問題がある可能性を探ることが多い一方、続発性不妊の場合は、過去の妊娠以降に生じた体の変化や新たな要因が原因となっている可能性を考慮する必要があります。

続発性不妊と診断される期間

不妊症の診断基準は、避妊しない性交渉を1年間続けても妊娠しない場合とされています。これは続発性不妊にも同様に当てはまります。ただし、女性の年齢が高い場合(一般的に35歳以上)や、不妊につながる可能性のある既往歴(婦人科疾患、手術など)がある場合は、半年程度で専門医に相談することが推奨されることもあります。過去に妊娠できた経験があるからといって自己判断せず、適切な期間が経過したら専門機関に相談することが大切です。

続発性不妊の主な原因

続発性不妊の原因は多岐にわたります。一人目を妊娠・出産した後に体の状態が変化したり、新たな要因が生じたりすることがあります。原因は女性側、男性側、あるいはその両方にある場合、さらには現在の医学では特定できない場合(原因不明)もあります。

女性側の原因

女性側の原因は、年齢、過去の妊娠・出産、その後の婦人科的な病気などが複雑に絡み合っている場合があります。

年齢と卵子の質の低下

女性の年齢の上昇は、卵子の数と質の低下に直結する最も重要な要因の一つです。卵子は女性が生まれた時にその数が決まっており、年齢とともに減少し、質も低下していきます。一人目を妊娠・出産した時点から次の妊娠を希望するまでの期間が長くなるほど、卵子の老化は進みます。これにより、受精しにくくなったり、受精しても正常に分割・発育しにくくなったり、流産のリスクが高まったりすることがあります。特に35歳を過ぎると卵子の質の低下は加速すると言われています。

排卵に関する問題

排卵が規則的に起こらない、あるいは排卵しないといった問題も続発性不妊の原因となります。一人目の妊娠時は問題がなくても、その後のホルモンバランスの変化やストレス、体重の変動などが影響することがあります。

  • 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の悪化または発症
  • 視床下部・下垂体からのホルモン分泌異常
  • 高プロラクチン血症
    など、様々な原因が考えられます。

卵管の通過障害や機能異常(卵管因子)

卵管は、卵子と精子が出会い受精し、受精卵が子宮へ運ばれるための重要な通り道です。過去の妊娠・出産時に感染を起こしたり、帝王切開や流産・中絶時の手術によって骨盤内に炎症が生じたりすることで、卵管が癒着したり詰まったりすることがあります。また、子宮内膜症やクラミジア感染症などの性感染症に罹患したことがある場合も、卵管にダメージを受けて通過障害や機能異常を引き起こす可能性があります。これが、過去に妊娠できたにもかかわらず、次に妊娠できない原因となることは少なくありません。

子宮の病気や形態異常(子宮因子)

受精卵が着床し、妊娠を維持するためには子宮の状態が重要です。一人目の妊娠後に、子宮筋腫や子宮腺筋症が新たに発生したり、以前からあっても大きくなったりすることがあります。これらは子宮内膜の環境を悪化させたり、着床を妨げたり、流産のリスクを高めたりする可能性があります。
また、過去の帝王切開の傷跡(子宮瘢痕部)に問題が生じる「帝王切開瘢痕症候群(C-section scar defect)」が、経血異常や不妊の原因となることも近年注目されています。

子宮頸管に関する問題

子宮頸管は、性交渉時に精子が子宮へ入るための入り口です。子宮頸管の粘液の量が少なかったり、粘液の質が悪かったりすると、精子がうまく子宮内に進入できません。また、抗精子抗体が体内に存在する場合、精子の動きを妨げたり、受精能力を奪ったりすることがあります。過去の出産や手術が子宮頸管の状態に影響を与える可能性もゼロではありません。

その他の女性側因子

上記以外にも、以下のような要因が女性側の続発性不妊の原因となりえます。

  • ホルモンバランスの乱れ(甲状腺機能異常など)
  • 自己免疫疾患
  • 慢性的なストレス
  • 過度な肥満や痩せすぎ
  • 喫煙や過度な飲酒
  • 生活習慣の乱れ
    これらの要因は単独ではなく、複数組み合わさって影響することも珍しくありません。

男性側の原因

不妊の原因は女性側だけにあると思われがちですが、実際には男性側にも約半数の原因があると言われています。続発性不妊の場合も同様に、男性側の状態の変化が原因となることがあります。

精子の数や運動率の問題(造精機能障害)

精子を作る機能(造精機能)に問題がある場合、十分な数の精子が作られなかったり、精子の運動率が悪かったり、形態が異常だったりすることがあります。一人目の妊娠時には問題がなくても、その後に以下のような要因が影響し、精子の状態が悪化することがあります。

  • 加齢:男性も加齢とともに精子の質が低下する可能性があります。
  • 精索静脈瘤:精巣の周囲の血管が瘤のように拡張し、精巣の温度が上昇することで精子の質が低下することがあります。一人目の妊娠後に進行することもあります。
  • 生活習慣:喫煙、過度な飲酒、睡眠不足、強いストレス、長時間の座位、サウナや長風呂などによる精巣の温度上昇などが精子の質を低下させる可能性があります。
  • 病気や薬:過去の病気(おたふく風邪による精巣炎など)や現在服用している薬が影響する場合があります。
  • 内分泌疾患:ホルモンバランスの異常も精子形成に影響します。

精子の通り道の問題(精路通過障害)

精巣で作られた精子が体外へ射精されるまでの通り道(精管、精巣上体など)が詰まってしまうと、精子が精液中に十分に排出されなくなります。過去の感染症(淋病、クラミジアなどによる精巣上体炎など)や手術、外傷などが原因で、精路が閉塞してしまうことがあります。

その他の男性側因子

性機能障害(勃起障害や射精障害)も、物理的に性交渉が困難になり妊娠に至らない原因となります。心理的な要因や病気などが関係することがあります。

夫婦双方に原因がある場合

不妊の原因が女性側、男性側それぞれに軽度ずつ存在し、複合的に影響して妊娠に至らないケースも多く見られます。例えば、女性の卵巣機能がやや低下し、男性の精子の運動率もやや低いといった場合などです。

原因が特定できない場合(原因不明不妊)

様々な検査を行っても、医学的に明確な原因が特定できない場合もあります。これを「原因不明不妊」と呼びます。原因不明不妊の中にも、現在の検査ではわからない微細な受精や着床の障害などが隠されている可能性があります。続発性不妊においても、原因不明と診断されるケースは一定数存在します。

続発性不妊の検査方法

続発性不妊の原因を探るためには、女性側と男性側の両方に対して様々な検査が行われます。一人目の妊娠経験があるとはいえ、改めて現在の体の状態を確認することが重要です。

女性側に行われる検査

女性側の検査は、排卵、卵管、子宮、ホルモンバランスなどを中心に行われます。

検査項目 目的 実施時期・方法
問診 既往歴(妊娠・出産経験、流産・中絶歴、婦人科疾患、手術歴など)、月経周期、性交渉の状況、生活習慣など詳細に確認。 初診時
内診・経腟超音波検査 子宮や卵巣の大きさ、位置、形態の確認。子宮筋腫や卵巣嚢腫などの有無。卵胞の発育や排卵の確認。 月経周期に合わせて複数回行う場合がある。
ホルモン検査 排卵や月経に関わるホルモン(FSH, LH, E2, プロラクチンなど)のバランスを確認。卵巣機能(AMH)の評価。 月経周期の特定の時期(主に低温期と高温期)に採血。AMHは随時可能。
卵管造影検査 卵管の通過性や形態を確認。造影剤を子宮頸部から注入しX線撮影。 月経終了後排卵前(低温期)。造影剤の種類によってはアレルギーに注意。
子宮鏡検査 子宮の内部(子宮内膜、子宮腔内)の状態を直接観察。ポリープや筋腫、癒着などの有無を確認。 月経終了後排卵前。細いスコープを子宮頸部から挿入。
子宮頸管粘液検査 排卵期の粘液の量や性状を確認。精子が子宮内へ進入しやすい状態か評価。 排卵期に合わせて実施。
ヒューナーテスト 性交渉後の子宮頸管粘液中の精子の状態(数、運動性)を確認。 排卵期に性交渉後、一定時間内に子宮頸管粘液を採取し顕微鏡で観察。
抗精子抗体検査 精子に対する抗体が体内に存在しないか確認。血液または子宮頸管粘液で検査。 採血または子宮頸管粘液を採取。
クラミジア検査 性感染症(クラミジア)の感染の有無を確認。卵管の通過障害の原因となる場合がある。 血液検査や頸管擦過、尿検査などで実施。

男性側に行われる検査

男性側の検査は比較的容易で、主に精子の状態を評価します。

検査項目 目的 実施時期・方法
問診・視診・触診 既往歴(おたふく風邪、性感染症、手術歴など)、性交渉の状況、生活習慣などを確認。陰嚢や精巣の状態を医師が診察。 初診時
精液検査 精液量、精子濃度、運動率、正常形態率などを評価。 禁欲期間(通常2~5日間)を守って採取。複数回行う場合がある。
ホルモン検査 必要に応じて、男性ホルモンなどの採血検査を実施。 採血。
超音波検査 精索静脈瘤や精巣の状態などを確認。 超音波機器を用いて検査。

これらの検査は、原因を特定し、その後の治療方針を決定するために非常に重要です。一人目の妊娠経験があるからといって省略せず、夫婦で協力して検査を受けることが推奨されます。

続発性不妊の治療法

続発性不妊の治療法は、検査で特定された原因や夫婦の年齢、希望などによって選択肢が異なります。一人目の妊娠経験を考慮しつつ、より効果的な治療法が提案される場合もあります。

一般不妊治療(タイミング法・人工授精)

原因が比較的軽度である場合や、女性の年齢が比較的若い場合などに行われます。

  • タイミング法:
    • 内容: 基礎体温や超音波検査、ホルモン検査などを用いて排卵日を正確に予測し、その日に合わせて性交渉を持つ方法です。
    • 対象: 排卵が規則的でない場合や、いつ性交渉を持てばよいか分からない場合に有効です。原因不明不妊の最初のアプローチとしても行われます。
  • 人工授精(AIH: Artificial Insemination by Husband):
    • 内容: 排卵日に合わせて、洗浄・濃縮して良好な状態にした夫の精子を、細いカテーテルを用いて直接子宮内に注入する方法です。精子が女性の体内で子宮頸管や子宮腔を通過するステップを省略できます。
    • 対象: 子宮頸管粘液の異常、抗精子抗体がある場合、男性の精子運動率がやや低い場合、タイミング法で妊娠しない場合などに行われます。

これらの一般不妊治療は、比較的体への負担が少なく、費用も抑えられることから最初のステップとして検討されることが多いですが、年齢が高い場合や原因によっては、より妊娠率の高い治療法が選択されることもあります。

生殖補助医療(体外受精・顕微授精)

一般不妊治療で妊娠に至らない場合や、卵管因子、男性不妊(精子の状態が著しく悪い)、女性の年齢が高い場合などに適応となる治療法です。これらの治療は、「体外で卵子と精子を受精させる」というステップを含むため、卵管が詰まっている場合や、精子の数が少ない・運動率が悪い場合でも妊娠の可能性を高めることができます。

  • 体外受精(IVF: In Vitro Fertilization):
    • 内容: 排卵誘発剤を用いて卵巣から複数の卵子を採取し、採取した卵子と精子を体外の培養皿で受精させます。受精してできた胚(受精卵)を数日間培養した後、子宮内に移植(胚移植)して妊娠を目指します。
    • 対象: 卵管性不妊、男性不妊(軽度~中等度)、原因不明不妊、一般不妊治療で妊娠しない場合など。
  • 顕微授精(ICSI: IntraCytoplasmic Sperm Injection):
    • 内容: 体外受精と同様に卵子を採取しますが、受精の方法が異なります。マイクロピペットという非常に細い針を用いて、選ばれた一つの精子を卵子の中に直接注入して強制的に受精させる方法です。
    • 対象: 重度の男性不妊(精子濃度が極めて低い、運動率が極めて悪い、顕微鏡下で精子が見つからない場合など)、体外受精で受精しにくい場合、以前の体外受精で受精障害があった場合など。

これらの生殖補助医療は、一人目の妊娠時には必要なかったとしても、その後の状況変化により有効な選択肢となることがあります。治療には身体的・精神的・経済的な負担が伴うため、夫婦でよく話し合い、医師と相談しながら進めることが重要です。

手術療法

不妊の原因となっている病気に対して手術を行うことで、妊娠の可能性を高める治療法です。

  • 卵管形成術・卵管鏡下卵管形成術(FTカテーテル法): 卵管の閉塞や狭窄を解除し、卵管の通過性を回復させる手術。
  • 子宮筋腫・子宮腺筋症核出術: 子宮筋腫や子宮腺筋症が着床や妊娠継続に悪影響を与えている場合に、病巣を取り除く手術。
  • 子宮内膜ポリープ切除術: 子宮内膜にできたポリープを着床障害の原因と考え切除する手術。
  • 帝王切開瘢痕部の修復術: 帝王切開の傷跡が原因で不妊となっている場合に、その部分を修復する手術。
  • 精索静脈瘤結紮術: 精索静脈瘤が精子の状態を悪化させていると考えられる場合に、拡張した血管を縛る手術。

手術は原因を根本的に改善できる可能性がありますが、体に負担がかかるため、適応や効果について医師と十分に相談する必要があります。

その他のアプローチ(漢方、生活習慣改善など)

西洋医学的な治療と並行して、あるいは治療の補完として、以下のようなアプローチが提案されることがあります。

  • 漢方薬: 個々の体質や症状に合わせて、冷えの改善、血行促進、ホルモンバランスの調整、ストレス緩和などを目的に処方されることがあります。
  • 生活習慣の改善:
    • 食生活: バランスの取れた食事、葉酸などの必要な栄養素の摂取。
    • 運動: 適度な運動は血行を促進し、体調を整えます。ただし、過度な運動はホルモンバランスを崩す可能性も。
    • 睡眠: 十分な睡眠は体の回復とホルモンバランスの維持に重要です。
    • 禁煙・節酒: 喫煙や過度な飲酒は男女ともに生殖機能に悪影響を与えることが知られています。
    • ストレス管理: ストレスはホルモンバランスや免疫機能に影響を与える可能性があります。リラクゼーションを取り入れるなど、心身のリフレッシュも大切です。
    • 冷え対策: 体を冷やさないようにすることも、血行促進や体調維持に繋がると考えられています。

これらのアプローチは、直接的な治療というよりは、妊娠しやすい体を作るためのサポートと考えられます。医療機関によっては、これらのアドバイスやサポートも行っています。

治療法の選択や進め方については、夫婦で納得いくまで話し合い、専門医から詳しい説明を受け、相談しながら決定していくことが最も重要です。

続発性不妊に関するよくある質問

続発性不妊に悩む方が抱えやすい疑問について、Q&A形式でお答えします。

続発性不妊の確率はどれくらい?

正確な統計データは取得が難しいですが、不妊に悩むカップルの約半数が続発性不妊であるとも言われています。一人目の妊娠・出産から時間が経過し、特に女性の年齢が上昇するにつれて、続発性不妊となるリスクは高まります。また、過去の妊娠・出産、その後の病気などもリスク要因となりえます。決して珍しいことではなく、多くの夫婦が経験しうる問題です。

二人目が妊娠しやすいと言われるのはなぜ?

「一人目を妊娠できたのだから、二人目もすぐにできるだろう」という期待や、「一度妊娠できた体だから」という安心感から、このように言われることがあるようです。確かに、過去に妊娠経験があるということは、生殖機能が全く機能しないわけではないという点で希望が持てます。しかし、前述のように、一人目の妊娠時以降に年齢が上がったり、新たな原因が生じたりすることがあります。そのため、「二人目は妊娠しやすい」というのは必ずしも医学的な根拠に基づいたものではなく、むしろ油断は禁物と考える方が現実的です。

二人目不妊治療、やめどきはいつ?

不妊治療は身体的、精神的、経済的に大きな負担を伴います。いつ治療を終了するか、あるいは休憩するかは、夫婦にとって非常に個人的で難しい決断です。明確な「やめどき」があるわけではありません。以下の点を夫婦で話し合い、場合によっては医師やカウンセラーとも相談しながら検討することが推奨されます。

  • 年齢: 特に女性の年齢は妊娠率に大きく影響します。
  • 体の状態: 治療による体への負担や、基礎疾患の有無などを考慮します。
  • 精神的な負担: 治療によるストレスや失望感など、メンタルヘルスへの影響。
  • 経済的な負担: 治療費は高額になることがあります。
  • 家族の意向: 子供の数や家族構成に関する夫婦の考え。
  • 治療の進捗: 医師から提案されている治療の選択肢や今後の見通し。

「いつまで頑張るか」を夫婦で話し合い、定期的に立ち止まってその時の気持ちを確認し合うことが大切です。

二人目不妊の原因が夫にある可能性は?

十分あります。不妊の原因は女性側のみにあるとは限りません。全体的な不妊の原因の割合は、女性側約4割、男性側約4割、夫婦双方約1割、原因不明約1割と言われており、男性側にも同程度の原因が見られます。続発性不妊においても、一人目の妊娠以降に男性側の精子の状態が悪化したり、精路に問題が生じたりすることがあります。夫婦ともに検査を受け、原因を特定することが治療の第一歩となります。

妊娠しにくい女性の特徴とは?

一概に全ての人に当てはまるわけではありませんが、一般的に以下のような特徴がある場合、妊娠しにくい可能性があります。

  • 年齢が高い(特に35歳以上):卵子の質・量の低下。
  • 月経周期が不規則、あるいは月経がない:排卵障害の可能性。
  • 過去に性感染症(特にクラミジア)に感染したことがある:卵管障害のリスク。
  • 子宮内膜症や子宮筋腫、子宮腺筋症などの婦人科疾患がある:着床や妊娠継続への影響。
  • 過度な肥満または痩せすぎ:ホルモンバランスの乱れ。
  • 喫煙習慣がある:卵巣機能の低下、卵管機能の低下。
  • 慢性的なストレスを抱えている:ホルモンバランスへの影響、排卵への影響。

これらはあくまで可能性であり、これらの特徴があるからといって必ず妊娠できないわけではありません。また、これらの特徴がなくても不妊になることもあります。不安な場合は専門機関に相談することをお勧めします。

続発性不妊でも妊娠できますか?

はい、適切な検査を受け、原因に合わせた治療を行うことで、妊娠できる可能性は十分にあります。一人目の妊娠経験があることは、生殖機能が全くないわけではないという点で前向きな要素でもあります。年齢や原因によって選択される治療法は異なりますが、タイミング法から人工授精、体外受精、顕微授精といった様々な治療法があり、多くの夫婦がこれらの治療によって次の妊娠を実現しています。一人で悩まず、まずは専門機関のドアを叩くことから始めてみましょう。

続発性不妊に悩んだら専門機関へ相談を

続発性不妊は、過去に妊娠できた経験があるだけに、「なぜだろう」「もしかして自分のせいかも」とご自身やパートナーを責めてしまったり、一人で抱え込んでしまったりしやすい問題です。しかし、先述の通り、その原因は多様であり、現在の医療でアプローチできる可能性は十分にあります。

一人で悩んだり、根拠のない情報に振り回されたりするよりも、不妊治療を専門とする医療機関に相談することをお勧めします。専門医は、夫婦それぞれの現在の体の状態を正確に検査し、続発性不妊の原因を特定するために必要な診断を行います。そして、その原因や夫婦の年齢、希望を考慮した上で、最適な治療計画を提案してくれます。

医療機関での相談は、治療に進むかどうかを決める前に、まずは現在の状況を知るための第一歩です。検査を受けるだけでも、漠然とした不安が解消されることがあります。また、夫婦で一緒に医療機関を訪れ、話を聞き、現状を共有することは、二人でこの問題に向き合っていく上で非常に重要なことです。

続発性不妊に悩む多くの夫婦が、適切なサポートを受けることで希望を見出し、次の妊娠を実現しています。諦めずに、まずは専門家のアドバイスを求めてみてください。あなたの状況に合わせた具体的な情報と、今後のステップが見えてくるはずです。

免責事項: 本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の治療法や医療機関を推奨するものではありません。個々の状況については、必ず医療機関を受診し、医師の判断を仰いでください。

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