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要注意!子宮頸がんのサインかもしれないおりもの【画像で確認】

子宮頸がん おりもの 画像」で検索された方は、ご自身のおりものに何らかの不安を感じ、「画像を見て、自分の状態が異常かどうか判断したい」とお考えかもしれません。
しかし、おりものの異常は個人差が大きく、また、画像だけでは正確な判断は困難です。
さらに、不確実な情報や不快な画像に触れて、かえって不安を募らせてしまう可能性もあります。
この記事では、子宮頸がんの可能性を示唆する「おりもの異常」について、画像は用いませんが、その具体的な特徴を言葉で詳しく解説します。
どのようなおりものに注意が必要か、他の症状はあるのか、そして何よりも大切な「いつ医療機関を受診すべきか」について、分かりやすく説明します。
もし、ご自身のおりものに少しでも「いつもと違うな」と感じることがあれば、この記事を参考に、決して一人で悩まず、専門家である医師に相談することを強くお勧めします。
早期発見が、ご自身の体と未来を守るための第一歩となるからです。

目次

子宮頸がんの初期症状と注意すべきおりもの

子宮頸がんは、子宮の入り口である子宮頸部にできるがんです。
初期の段階では、ほとんど自覚症状がないことが多いのが特徴です。
がんが小さいうちは、痛みや違和感を感じにくいため、定期的な検診で見つかるケースが多くあります。

しかし、がんが少しずつ進行していくと、いくつかの自覚症状が現れることがあります。
その中でも比較的初期から気づきやすい症状の一つとして、「おりものの異常」が挙げられます。
すべてのおりもの異常が子宮頸がんを示しているわけではありませんが、普段のおりものと比べて明らかな変化が見られる場合は注意が必要です。

具体的にどのようなおりものに注意すべきなのでしょうか。
量、色、性状、臭いなど、いくつかの側面に注目することが大切です。
これから、子宮頸がんに関連して見られることのある、具体的なおりもの異常の特徴について詳しく見ていきましょう。

子宮頸がんによるおりもの異常の具体的な特徴

子宮頸がんによるおりもの異常は、その進行度や個人差によって様々な形で現れます。
典型的なものをいくつかご紹介しますが、これら以外の変化がないわけではありません。
ご自身の「いつもと違う」という感覚を大切にすることが重要です。

色や血が混ざるおりもの(褐色、茶色、赤褐色)

子宮頸がんによって最も頻繁に見られるおりもの異常は、出血が混じることです。
がん組織は非常にデリケートで、少しの刺激でも出血しやすい性質を持っています。
この血液がおりものに混じることで、様々な色のおりものとして現れます。

  • 褐色や茶色のおりもの: 微量の古い血液がおりものに混じった場合に、このような色になります。
    生理の終わりかけのような色や、錆びたような色と表現されることもあります。
    少量の場合でも、普段は見られない色が続く場合は注意が必要です。
  • 赤褐色やピンク色のおりもの: 比較的少量でも、新しい血液が混じると赤みがかった色になります。
    ピンク色のおりものも、少量の血液が混じっているサインかもしれません。
  • 鮮血が混じる・塊が出る: がんが進行していたり、出血が多かったりする場合は、おりものに鮮血が混じったり、場合によっては血液の塊が混じって出てくることもあります。
    月経とは関係なく、突然出血が見られる場合は、特に注意が必要です。

このような出血は、性交時や、内診、激しい運動、排便時など、子宮頸部に刺激が加わった時に起こりやすい傾向があります。
しかし、特に何も誘因がなく出血することもあります。
少量だからといって軽視せず、「いつもと違う出血」として認識することが大切です。

量が増えるおりもの(水っぽい、粘液性)

子宮頸がんの場合、おりものの量が増えることも特徴の一つです。
がん組織から組織液(浸出液)が多く分泌されたり、感染を伴ったりすることで、おりものの量が増加します。

  • 水っぽいおりもの: サラサラとした、まるで水のような透明〜薄い黄色のおりものが大量に出続けることがあります。
    下着が常に濡れてしまうほど量が多い場合もあります。
    これは、がん組織から染み出す組織液が多く含まれている可能性を示唆します。
  • 粘液性のおりもの: ゼリー状や、鼻水のような粘り気のあるおりものが増えることもあります。
    透明な場合や、濁っている場合など性状は様々です。

量の増加は、他の原因(ホルモンバランスの変化、排卵期、妊娠、感染症など)でも起こり得ますが、特に急に量が増えたり、普段よりも明らかに大量であったり、水っぽい性状が持続する場合は、注意が必要です。

膿のようなおりもの(膿性帯下、悪臭)

子宮頸がんの組織が壊死したり、そこに細菌感染を併発したりすると、おりものはさらに特徴的な状態になります。

  • 膿のような性状: 黄色や緑色っぽい、ドロッとした膿のようなおりものが出ることがあります。
    これは、がん組織の壊死や感染によって生じる可能性があります。
  • 強い悪臭: 魚が腐ったような、あるいは生ゴミのような不快な強い臭いを伴うことがあります。
    これも、がん組織の壊死や細菌感染が原因で発生します。

このような膿のようなおりものや強い悪臭は、クラミジアや細菌性腟症などの感染症でも見られる症状です。
原因を特定するためには、必ず医療機関での検査が必要です。
「臭いがきついから感染症だろう」と自己判断せず、専門家に見てもらうことが重要です。

子宮頸がんに関連するおりもの異常の特徴まとめ

特徴 具体的な状態
褐色、茶色、赤褐色、ピンク色など(血液が混じる)
普段より明らかに増加する(水っぽい、サラサラとした大量の浸出液)
性状 水っぽい、粘液性、膿状(黄色、緑色っぽいドロッとした状態)
臭い 魚が腐ったような、生ゴミのような強い不快な悪臭を伴うことがある(特に膿状の場合)

これらの特徴が単独で現れることもあれば、複数が組み合わさって現れることもあります。
例えば、「血が混じった水っぽいおりものが大量に出る」といったケースや、「臭いがきつい膿状のおりものに時々出血が混じる」といったケースなどです。
ご自身のおりものがこれらの特徴に当てはまる場合や、普段と違うと感じることが続いている場合は、迷わず医療機関を受診してください。

おりもの以外の主な自覚症状(不正出血など)

子宮頸がんの初期症状として、おりもの異常の他にも注意すべき症状があります。
その中で最も一般的で、多くの患者さんが気づくきっかけとなるのが「不正出血」です。

不正出血とは、月経(生理)の期間以外に見られる出血のことです。
子宮頸がんによる不正出血には、いくつかのパターンがあります。

  • 性交時出血: 性行為の際やその後に少量出血が見られることがあります。
    これは、性交時の刺激によってがん組織が傷つきやすいためです。
    初期の子宮頸がんでは、この性交時出血が唯一の自覚症状であることも少なくありません。
    「毎回ではないけれど、たまに出血する」「下着に少し付く程度」といったわずかな出血でも見逃さないことが大切です。
  • 月経期間以外の不規則な出血: 月経周期とは関係なく、中間期(月経と月経の間)に出血したり、月経が終わったはずなのに再び出血が見られたりすることがあります。
    出血の量や期間は様々で、少量で数日で終わることもあれば、月経のように続いたり、月経よりも量が多いこともあります。
  • 閉経後の出血: 閉経後に再び出血が見られるのは、子宮頸がんだけでなく、子宮体がんなど他の婦人科疾患のサインである可能性もあります。
    閉経後の出血は、量にかかわらず必ず医療機関を受診してください。

不正出血以外にも、がんが進行すると以下のような症状が現れることがあります。

  • 性交時痛: 性行為の際に痛みを感じることがあります。
  • 下腹部痛・腰痛: がんが周囲の組織に広がったり、リンパ節に転移したりすると、痛みが生じることがあります。
    初期にはあまり見られませんが、進行に伴って現れることがあります。

これらの症状は、子宮頸がん以外の原因でも起こり得ます。
例えば、不正出血はホルモンバランスの乱れや良性のポリープ、感染症などでも起こりますし、下腹部痛は生理痛や子宮内膜症、子宮筋腫など様々な原因が考えられます。
しかし、原因が何であれ、普段と違う体のサインを見逃さず、専門家に相談することが最も重要です。

子宮頸がんが進行した場合の症状(手遅れになる前に)

子宮頸がんが初期の段階で発見されず、進行してしまうと、様々な重い症状が現れます。
これらの症状が出てからでは治療が難しくなる場合があるため、「手遅れになる前に」早期発見・早期治療に繋げることが非常に重要です。

進行子宮頸がんの主な症状には以下のようなものがあります。

  • 大量出血: がん組織が大きくなり、血管を侵食すると、大量の出血を起こすことがあります。これは非常に危険な状態です。
  • 排尿困難・排便困難: がんが膀胱や直腸に広がると、尿が出にくくなったり、便秘や排便時の痛みを引き起こしたりします。
  • 下肢のむくみ・痛み: がんが骨盤内のリンパ管や血管を圧迫すると、足がむくんだり、痛みが生じたりします。
  • 腰や足の神経痛: がんが骨盤内の神経を圧迫したり巻き込んだりすると、腰やお尻、足にかけて強い痛みやしびれが生じることがあります。
  • 水腎症: がんが尿管を圧迫し、腎臓で作られた尿が膀胱へ流れにくくなる状態です。
    背中や脇腹の痛みを伴うことがあります。
  • 全身の衰弱・体重減少: がんが進行すると、全身状態が悪化し、食欲不振や体重減少、強い倦怠感などが現れることがあります。

これらの症状は、がんがかなり進行しているサインです。
このような状態になる前に、初期のわずかな症状(不正出血、おりもの異常など)や、症状が全くない段階で検診を受けることが、命を守るために何よりも大切です。

おりものの異常は放置しないで|医療機関での診断

これまで述べてきたように、子宮頸がんによるおりもの異常や不正出血は、ご自身が気づく可能性のある重要なサインです。
しかし、「生理前だからかな」「疲れているだけだろう」などと自己判断して放置してしまうと、がんの発見が遅れてしまうリスクが高まります。

おりものの色、量、性状、臭いなどに「いつもと違う」変化を感じたら、それは体が発しているメッセージかもしれません。
恥ずかしい、忙しいなどの理由で受診をためらわず、速やかに医療機関(婦人科)を受診してください。

医療機関では、まず医師による問診が行われます。
いつから、どのようなおりもの(色、量、臭い、性状)が出ているか、不正出血の有無、月経周期、妊娠・出産歴、性交渉の状況、過去の病歴などについて詳しく聞かれます。

その後、内診(腟鏡を使って子宮頸部を観察する検査)や、子宮頸がん検診の基本である細胞診が行われるのが一般的です。

  • 内診: 医師が腟に腟鏡を挿入し、子宮頸部や腟壁を直接観察します。
    おりものの状態や、子宮頸部に出血しやすい病変がないかなどを確認します。
  • 細胞診: 子宮頸部の表面や、少し奥にある頸管の粘膜から細胞を採取し、顕微鏡で異常な細胞がないか調べます。
    痛みはほとんどなく、数分で終わる簡単な検査です。

細胞診の結果で「要精密検査」となった場合や、内診で明らかな病変が見られる場合には、さらに詳しい検査が行われます。

  • コルポスコピー検査: コルポスコープという拡大鏡を使って、子宮頸部の表面を詳しく観察する検査です。
    異常が疑われる部分があれば、組織を採取します(組織診・生検)。
  • 組織診(生検): コルポスコピーで確認した異常部位からごく小さな組織片を採取し、顕微鏡で詳しく調べる検査です。
    子宮頸がんであるかどうかの確定診断はこの組織診によって行われます。

このように、医療機関では専門的な知識と検査を用いて、おりもの異常や不正出血の原因を正確に診断します。
もし子宮頸がんが見つかった場合でも、早期であればあるほど治療の選択肢が多く、体への負担も少なく、治癒率も高くなります。
自己判断で手遅れにならないためにも、少しでも不安があれば専門家である医師の診断を仰ぐことが最も大切です。

早期発見のために|子宮頸がん検診の重要性

子宮頸がんを「手遅れになる前に」発見するために、何よりも重要なのが定期的な子宮頸がん検診です。

子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって引き起こされることがほとんどです。
HPVに感染しても、多くの場合は自然に排除されますが、一部のケースでは感染が持続し、異形成という前がん病変を経て、数年〜十数年かけて子宮頸がんへと進行すると考えられています。

この「異形成」や「ごく初期の子宮頸がん」の段階では、多くの場合自覚症状がありません。
不正出血やおりもの異常といった症状が現れるのは、ある程度がんが進行してからであることが多いのです。

だからこそ、症状が出る前の段階で病変を発見できる子宮頸がん検診が非常に重要になります。
子宮頸がん検診の目的は、がんそのものだけでなく、その前段階である「異形成」を発見することにもあります。
異形成の段階で見つかれば、簡単な治療で済み、がんへの進行を食い止めることができます。

日本では、20歳以上の女性に対して2年に一度の子宮頸がん検診が推奨されています。
お住まいの自治体によっては、検診費用の一部または全額を補助する制度がありますので、ぜひ活用してください。

「忙しいから」「まだ若いから大丈夫」「特に症状がないから」といった理由で検診を受けていない方もいらっしゃるかもしれませんが、子宮頸がんは20代〜30代の若い世代にも増加傾向にあるがんです。
将来の妊娠・出産にも影響を及ぼす可能性のある病気ですので、ご自身の体を守るためにも、ぜひ定期的な検診を受けてください。

検診で異常が見つからなくても、不正出血やおりもの異常など、気になる症状が現れた場合は、検診とは別に医療機関を受診することが大切です。
検診はあくまで現時点でのスクリーニングであり、次の検診までの間に病変が発生・進行する可能性もゼロではありません。

子宮頸がんのおりものに関するよくある質問

子宮頸がんのおりものについて、皆さんが疑問に思うであろう点にお答えします。

子宮頸がんではどんなおりものが出ますか?

子宮頸がんに関連して見られることのあるおりもの異常は、主に以下の特徴があります。

  • 色: 血液が混じることで、褐色、茶色、赤褐色、ピンク色などが見られます。
  • 量: 普段より量が増え、水っぽいサラサラとした性状や、粘液性が増すことがあります。
  • 性状: 膿のようにドロッとした黄色や緑色っぽい状態になることがあります。
  • 臭い: 膿のようなおりものの場合、強い不快な悪臭(魚が腐ったような臭いなど)を伴うことがあります。

これらの特徴が単独または組み合わさって現れることがあります。
しかし、これらの症状がすべて子宮頸がんによるものとは限りません。
他の原因(感染症など)でも似たような症状が出ることがあるため、自己判断せず、医療機関を受診して診断を受けることが重要です。

子宮頸がんの一番多い症状は何ですか?

子宮頸がんの最も一般的な初期症状は「不正出血」です。
特に、性交時の出血が最初に現れる症状として多く見られます。
おりもの異常も初期症状の一つとして現れることがありますが、不正出血ほど頻繁ではない場合もあります。

ただし、初期の子宮頸がんは自覚症状が全くないことも珍しくありません。
そのため、症状が出る前の定期的な検診が非常に重要となります。

子宮頸がんの手遅れの症状は?

子宮頸がんが進行し、「手遅れ」という状況に近づくと、以下のような重い症状が現れることがあります。

  • 大量出血
  • 排尿困難・排便困難
  • 下肢のむくみ・痛み
  • 腰や足の神経痛
  • 水腎症(脇腹や背中の痛み)
  • 全身の衰弱、体重減少、強い倦怠感

これらの症状が出た段階では、がんが骨盤内の他の臓器や神経、リンパ節に広がっている可能性が高く、治療がより困難になることがあります。
このような状態になる前に、不正出血やおりもの異常といった初期のサインを見逃さないこと、そして何よりも症状がないうちから定期的に子宮頸がん検診を受けることが、ご自身の命と健康を守るために最も重要なことです。

【まとめ】子宮頸がんの「おりもの異常」に気づいたら、迷わず医療機関へ

「子宮頸がん おりもの 画像」というキーワードでこの記事を読まれたあなたは、ご自身のおりものに不安を感じていることと思います。
この記事では、画像がない代わりに、子宮頸がんに関連して見られることのあるおりもの異常の具体的な特徴(色、量、性状、臭い)や、不正出血などの他の症状について詳しく解説しました。

子宮頸がんの初期は自覚症状が乏しいことが多いですが、おりもの異常や不正出血は、比較的初期の段階で現れる可能性のある重要なサインです。
特に、普段のおりものと比べて色が変わった(血液が混じる)、量が増えた、膿状になった、悪臭がするなどの変化が見られる場合は注意が必要です。

しかし、これらの症状がすべて子宮頸がんによるものとは限りません。
他の良性の病気や感染症でも似た症状は起こります。
だからこそ、ご自身で原因を特定しようとせず、必ず医療機関(婦人科)を受診して専門家による診断を受けることが最も大切です。

また、症状が出ていない無症状の段階で、がんになる前の状態(異形成)やごく初期のがんを発見できる子宮頸がん検診の重要性も強調しました。
20歳を過ぎたら、2年に一度の定期的な検診を受けることが、ご自身の未来の健康を守ることに繋がります。

もし、この記事を読んで「私のおりもの、もしかしたら…」と感じたとしても、一人で抱え込んで不安にならないでください。
体の変化に気づき、医療機関を受診することは、決して怖いことではありません。
早期発見・早期治療は、子宮頸がんの克服に大きく貢献します。
勇気を出して、まずは最寄りの婦人科にご相談ください。
あなたの健康のために、今、行動を起こすことが大切です。

免責事項: 本記事で提供する情報は一般的な医学的知識に基づくものであり、特定の症状や病気に対する診断や治療を意図したものではありません。
ご自身の健康状態に関してご不安がある場合は、必ず医療機関を受診し、専門医の診断と指導を受けてください。
本記事の情報のみに基づいて自己判断や治療を行うことは避けてください。

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