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マーベロンの効果と知りたいこと【避妊・生理痛・副作用・飲み方】

マーベロンは、低用量経口避妊薬として広く認知されているピルの一つです。その主な目的は高い避妊効果を得ることですが、それ以外にも生理痛の軽減や生理周期の安定化、ニキビの改善など、女性の様々な悩みを和らげる効果も期待できます。
この記事では、マーベロンの効果や避妊のメカニズム、正しい飲み方、副作用、そして安全な処方方法について、詳しく解説します。マーベロンに関心のある方、服用を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

経口避妊薬、いわゆる「ピル」は、含まれるホルモンの量や種類、配合パターンによっていくつかの種類に分けられます。その中でも、マーベロンは「低用量ピル」に分類されます。

低用量ピルの分類

低用量ピルは、エストロゲン(卵胞ホルモン)の含有量が50μg未満のものです。さらに、配合されている黄体ホルモンの種類や、1シート内のホルモン配合量の変化によって、「世代」や「相性」に分類されます。

  • 世代: 黄体ホルモンの開発順に第1世代、第2世代、第3世代、第4世代に分けられます。世代によって、期待できる副効用や副作用の傾向に違いがあることがあります。
  • 相性: 1シート内のホルモン配合量が一定のものを「一相性」、段階的に変化するものを「二相性」「三相性」といいます。一相性のピルはホルモン変動が少ないため、周期が安定しやすいという特徴があります。

マーベロンの位置づけ

マーベロンは、第2世代の一相性低用量ピルです。配合されているホルモンは、エストロゲンとしてエチニルエストラジオール、黄体ホルモンとしてデソゲストレルを含んでいます。

第2世代のピルは、黄体ホルモンの種類によっては男性ホルモン様作用が比較的少なく、ニキビや多毛といった副作用が出にくい傾向があると言われています。マーベロンに含まれるデソゲストレルは、第2世代の中でも男性ホルモン様作用が少ない黄体ホルモンの一つです。
そのため、避妊効果はもちろんのこと、ニキビや肌荒れの改善効果も期待できることから選ばれることがあります。一相性であるため、生理周期が安定しやすいのも特徴です。

目次

マーベロンの主な効果と避妊メカニズム

マーベロンの最も主要な効果は「避妊」ですが、それ以外にも女性の健康や生活の質を高める様々な効果が期待できます。

高い避妊効果の仕組み

マーベロンの高い避妊効果は、主に以下の3つのメカニズムによって実現されます。

  1. 排卵の抑制: ピルに含まれる女性ホルモン(エストロゲンと黄体ホルモン)が脳に作用し、卵巣からの排卵を促すホルモンの分泌を抑えます。これにより、卵巣からの排卵がストップし、妊娠を防ぎます。これが最も主要な避妊のメカニズムです。
  2. 子宮内膜の変化: ピルを服用すると、子宮内膜が受精卵が着床しにくい状態に変化します。万が一排卵が完全に抑制されなかった場合でも、着床を防ぐことで妊娠を回避します。
  3. 頸管粘液の変化: 子宮の入り口にある頸管の粘液が変化し、精子が子宮内へ侵入しにくくなります。これも避妊効果を高める補助的なメカニズムです。

これらの複数の仕組みが働くことで、マーベロンは正しく服用すれば99%以上の高い確率で妊娠を防ぐことができます(年間失敗率0.3%未満)。ただし、これは「完璧に毎日決まった時間に服用した場合」の理論値であり、飲み忘れなどがあると避妊効果は低下します。

生理周期の安定と生理痛・PMSの緩和

マーベロンは、体外から一定量の女性ホルモンを取り込むことで、体内のホルモンバランスをコントロールします。これにより、生理周期が安定し、予測可能になります。特に生理不順に悩んでいる方にとっては、ピルを飲むことで周期が整うという大きなメリットがあります。

また、生理痛(月経困難症)や月経前症候群(PMS)の症状緩和にも効果的です。これらの症状は、生理周期に伴うホルモンバランスの大きな変動や、子宮内膜から分泌されるプロスタグランジンという物質が原因の一つとされています。マーベロンを服用すると排卵が抑制され、子宮内膜が薄くなるため、プロスタグランジンの分泌量が減少し、生理痛が和らぎます。
ホルモン変動もなだらかになるため、PMSのイライラや気分の落ち込み、体調不良なども改善が期待できます。

ニキビや肌荒れの改善効果

ニキビの原因の一つに、男性ホルモンの影響があります。皮脂腺を刺激し、皮脂の過剰な分泌を招くためです。マーベロンに含まれるデソゲストレルという黄体ホルモンは、男性ホルモン様作用が比較的少ないだけでなく、体内の男性ホルモン(テストステロン)の働きを抑える作用も持っています。
これにより、皮脂の分泌が抑えられ、ニキビや肌荒れの改善につながることがあります。全てのニキビに効果があるわけではありませんが、特にホルモンバランスの乱れが原因で起こる大人ニキビには有効なケースが多いです。

その他の効果(子宮内膜症、卵巣がん予防など)

低用量ピル全般に言えることですが、マーベロンも以下のようないくつかの病気のリスクを低下させる効果が報告されています。

  • 子宮内膜症の進行抑制・症状緩和: 子宮内膜症は、子宮内膜に似た組織が子宮外にできる病気です。ピルは子宮内膜の増殖を抑えるため、病気の進行を遅らせたり、痛みを和らげたりする効果があります。
  • 卵巣がんのリスク低下: ピルを服用している期間が長いほど、卵巣がんになるリスクが低下することが多くの研究で示されています。
  • 子宮体がんのリスク低下: 同様に、子宮体がんのリスクも低下すると言われています。
  • 良性乳腺疾患のリスク低下: 乳腺症などの良性疾患のリスクも低下する可能性があります。
  • 骨盤内炎症性疾患のリスク低下: 頸管粘液の変化により、細菌の侵入を防ぎやすくなるためと考えられています。

ただし、これらの効果は個人の体質や状況によって異なります。必ず医師と相談し、自身の状態に合った治療法としてピルを選択することが重要です。

マーベロン21とマーベロン28の違い

マーベロンには「マーベロン21」と「マーベロン28」の2種類の製剤があります。含まれている有効成分の種類や量は同じですが、1シートに含まれる錠剤の数と飲み方が異なります。

各製剤の特徴

  • マーベロン21: 1シートに有効成分を含む錠剤が21錠入っています。全ての錠剤が同じ成分・量を含む一相性のピルです。21日間連続で服用し、その後7日間薬を飲まない期間(休薬期間)を設けます。
  • マーベロン28: 1シートに有効成分を含む錠剤が21錠と、有効成分を含まない偽薬(プラセボ)が7錠、合計28錠入っています。有効成分を含む21錠はマーベロン21と同じものです。28日間連続で服用し、休薬期間を設けません。有効成分のない偽薬を飲む期間が、実質的な休薬期間となります。

どちらの製剤を選んでも、得られる避妊効果やその他の効果に違いはありません。

休薬期間について

マーベロン21、マーベロン28ともに、有効成分を連続して服用するのは21日間です。その後、薬を飲まない、あるいは偽薬を飲む7日間が休薬期間となります。この休薬期間中に、子宮内膜が剥がれ落ちて消退出血(生理のような出血)が起こります。

  • マーベロン21: 21錠飲み終えたら、7日間ピルを飲みません。この7日間の間に消退出血が起こります。8日目から新しいシートの1錠目を服用し始めます。
  • マーベロン28: 21錠の有効成分錠を飲み終えたら、続けて7錠の偽薬を飲みます。この偽薬を飲んでいる7日間の間に消退出血が起こります。偽薬を7錠飲み終えたら、休薬期間を挟まずに新しいシートの1錠目を服用し始めます。

マーベロン28は、偽薬を飲むことで毎日決まった時間に錠剤を飲む習慣を継続できるため、「休薬期間があると飲み始めを忘れてしまう」「毎日飲んだ方が安心できる」という方に向いています。マーベロン21は、偽薬を飲む必要がない分、ゴミが少なく済むなどのメリットがあります。どちらを選ぶかは個人の好みや生活スタイルによりますが、医師や薬剤師と相談して決めると良いでしょう。

マーベロンの正しい飲み方

マーベロンの効果を最大限に発揮し、安全に服用するためには、正しい飲み方を守ることが非常に重要です。

服用開始日

原則として、生理が始まった日(出血が見られた日)の1日目から飲み始めます。これを「Day1スタート」と呼びます。生理の1日目から飲み始めることで、飲み始めたその日から高い避妊効果が得られます。

もし生理が始まった日から遅れて飲み始める場合は、最初の1週間は他の避妊法(コンドームなど)を併用する必要があります。医師の指示に従って、適切な開始日と併用期間を確認してください。

毎日決まった時間に飲む重要性

マーベロンは、毎日ほぼ同じ時間に服用することが非常に重要です。体内のホルモン濃度を一定に保つことで、安定した避妊効果やその他の効果が得られます。服用時間が不規則になると、ホルモンバランスが不安定になり、不正出血が起こりやすくなったり、避妊効果が低下したりする可能性があります。

特に有効成分の血中濃度が最も低下するタイミングでの飲み忘れは、排卵を抑制する効果が弱まるリスクを高めます。就寝前や朝食後など、忘れにくい時間を決めて、毎日習慣づけるようにしましょう。アラーム機能などを活用するのも有効です。

飲み忘れ時の対処法

もしマーベロンを飲み忘れてしまった場合は、飲み忘れ日数によって対処法が異なります。これは添付文書に詳しく記載されていますが、一般的な対処法は以下の通りです。ただし、自己判断せず、必ず医師や薬剤師に相談することをお勧めします。

飲み忘れ日数 対処法 その後の対応 避妊効果への影響
1日(24時間未満) 飲み忘れに気づいた時点で、すぐに飲み忘れた1錠を服用します。その日の分のピルは、通常通りの時間に服用します。つまり、一度に2錠飲むことになります。 その後も、毎日定刻に服用を続けます。 ほとんど影響なし
2日以上(48時間以上) 飲み忘れに気づいた時点で、直前の飲み忘れ分の1錠を服用します。残りの飲み忘れ分は服用しません。その日の分のピルは、通常通りの時間に服用します。つまり、一度に2錠飲むことになります。 その後も、毎日定刻に服用を続けますが、そのシートの服用期間中は高い避妊効果が期待できないため、他の避妊法(コンドームなど)を併用します。 低下する可能性あり
休薬期間前または偽薬期間中の飲み忘れ 有効成分錠(ピンク色の錠剤)の飲み忘れであれば、上記の有効成分錠の飲み忘れに準じます。偽薬(白色の錠剤)の飲み忘れであれば、特に問題はありません。気づいた時点で処分し、次のシートに進みます。 有効成分錠の飲み忘れであれば、他の避妊法を併用するか医師に相談してください。偽薬の飲み忘れであれば、通常通り次のシートに進みます。 偽薬であれば影響なし

特に2日以上の飲み忘れがあった場合や、シートの始めの方(1週目)での飲み忘れは、避妊効果が大きく低下するリスクがあります。飲み忘れがあったシートでは避妊効果に期待せず、他の避妊法を必ず併用してください。不安な場合は、かかりつけの医師に相談しましょう。

マーベロンの副作用とリスク

マーベロンは適切に服用すれば安全性が高い薬ですが、他の医薬品と同様に副作用のリスクがあります。服用前に起こりうる副作用について理解しておくことが重要です。

よく見られる軽微な副作用

服用開始初期によく見られる副作用は、以下の通りです。これらの症状は、体がホルモンバランスの変化に慣れるにつれて、数週間から数ヶ月で軽快することがほとんどです。

  • 吐き気、嘔吐
  • 頭痛
  • 不正出血(生理期間以外の出血)
  • 乳房の張りや痛み
  • 腹痛
  • めまい
  • 倦怠感

これらの症状が続く場合や、日常生活に支障をきたすほど重い場合は、医師に相談してください。ピルの種類を変更することで症状が改善することもあります。

注意すべき重大な副作用(血栓症など)

低用量ピル服用で最も注意が必要な副作用は「血栓症」です。血栓症とは、血管の中に血の塊(血栓)ができ、血管を詰まらせてしまう病気です。命に関わる重篤な状態を引き起こす可能性があります。

血栓症のリスクは、ピルを服用していない女性と比較するとわずかに高まりますが、妊娠中や出産後と比較するとピル服用中のリスクの方が低いことが分かっています。また、マーベロンに含まれる第2世代の黄体ホルモンであるデソゲストレルを含むピルは、血栓症のリスクが他の世代のピルと比較して少し高いという報告もあります(ただし、リスク因子がない健康な女性が正しく服用すれば、極めて低いリスクです)。

血栓症の初期症状には、以下のようなものがあります。これらの症状が現れた場合は、すぐにピルを中止し、救急医療機関を受診してください。

  • Abdominal pain(激しい腹痛)
  • Chest pain(激しい胸痛、息苦しさ)
  • Headache(激しい頭痛)
  • Eye problems(見えにくい、視野が狭くなる)
  • Severe leg pain(ふくらはぎの激しい痛み・むくみ、手足のしびれ)

これらの頭文字をとって「ACHES」(エイチズ)と呼ばれ、血栓症の警告サインとして知られています。

血栓症のリスクを高める要因としては、以下のようなものがあります。該当する方は、ピル服用前に必ず医師に相談してください。

  • 喫煙(特に35歳以上で1日15本以上喫煙する方)
  • 肥満(BMIが高い方)
  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 脂質異常症
  • 血栓症の家族歴がある方
  • 長期間の安静(旅行などで長時間座りっぱなし、手術後など)
  • 特定の病気(抗リン脂質抗体症候群、全身性エリテマトーデスなど)

その他にも、ごく稀に肝機能障害、胆汁うっ滞、アナフィラキシーなどの副作用が起こる可能性があります。不安な症状が現れた場合は、必ず医師に相談しましょう。ピルを安全に服用するためには、定期的な健康チェック(血圧測定や問診など)を受けることが推奨されています。

体重増加(太る)に関する懸念

「ピルを飲むと太る」という話を耳にすることがありますが、これは科学的に明確な根拠があるわけではありません。低用量ピルに含まれるホルモン量では、直接的に脂肪を増やして体重を増加させる作用はほとんどないと考えられています。

ただし、ピルに含まれるエストロゲンの影響で、体内に水分が溜まりやすくなり、むくみを感じたり、一時的に体重が増えたりすることはあります。また、食欲が増す、活動量が減るなど、ピル以外の要因で体重が増える可能性もあります。

もしピル服用開始後に体重増加が気になる場合は、医師に相談してみましょう。ピルの種類を変更したり、生活習慣を見直したりすることで改善することがあります。不安に感じすぎず、正確な情報に基づいて判断することが大切です。

マーベロンで生理日を移動させる方法

マーベロンのような一相性の低用量ピルは、生理周期が安定するため、旅行やイベントに合わせて生理日を移動させる目的で使用することも可能です。

生理を遅らせたい場合

生理を遅らせたい場合は、通常の休薬期間(または偽薬期間)に入らず、続けて新しいシートの有効成分錠を服用します。遅らせたい期間だけ追加で有効成分錠を服用し、移動させたい日の前日まで飲み続けます。服用を中止すると数日後に消退出血が起こります。

  • 例(マーベロン28の場合): 有効成分錠21錠を飲み終えた後、偽薬を飲まずに新しいシートの有効成分錠を飲み始めます。生理を遅らせたい日数分だけ追加で服用し、中止します。

生理を早めたい場合

生理を早めたい場合は、有効成分錠の服用期間を短縮します。通常は21日間服用するところを、早めたい日の数日前に服用を中止します。服用を中止すると数日後に消退出血が起こります。ただし、この方法はシートの途中で服用を中止するため、そのシートでの避妊効果は期待できません。次のシートの飲み始めまで他の避妊法を併用する必要があります。

  • 例(マーベロン28の場合): 有効成分錠を14錠以上服用した後、生理を早めたい日の数日前に服用を中止します。数日後に消退出血が起こります。次のシートは休薬期間を挟まず、偽薬期間を省略してすぐに開始します。

生理日移動を目的とする場合も、自己判断せず、必ず医師に相談して指示を受けてください。服用方法を誤ると、不正出血が続いたり、避妊効果が失われたりする可能性があります。

マーベロンのジェネリック医薬品

マーベロンにはジェネリック医薬品(後発医薬品)も存在します。ジェネリック医薬品は、先発医薬品(新薬)と同じ有効成分を、同じ量だけ含み、効果や安全性が同等であると国によって承認された医薬品です。開発コストがかからないため、先発医薬品よりも安価であることが特徴です。

ジェネリックの概要

ジェネリック医薬品は、先発医薬品の特許期間が満了した後に製造・販売されます。成分や効き目は同じですが、錠剤の形や色、添加物、製造方法などが異なる場合があります。価格が安いことから、経済的な負担を軽減し、ピルを継続して服用しやすくするというメリットがあります。

入手可能なジェネリックの種類

マーベロンのジェネリック医薬品としては、以下のような製品があります。

  • ファボワール21/28: マーベロンと全く同じ有効成分(エチニルエストラジオール、デソゲストレル)を同じ量だけ配合したジェネリックです。マーベロンと同様に21錠と28錠のタイプがあります。
  • ラベルフィーユ21/28: こちらは第2世代三相性のピル(トリキュラー、アンジュなど)のジェネリックであり、マーベロン(一相性)の直接のジェネリックではありません。マーベロンと同じ第2世代ですが、ホルモン配合パターンが異なるため、飲み方や効果・副作用の出方がマーベロンとは異なる可能性があります。

マーベロンのジェネリックとしては、ファボワールが代表的です。同じ一相性の第2世代ピルとして、他の製品(例えばトリキュラーやアンジュ)のジェネリックであるラベルフィーユが比較されることもありますが、配合パターンが異なるため、医師と相談して自分に合ったピルを選ぶことが重要です。

マーベロンの処方について

マーベロンは医療用医薬品であり、医師の処方がなければ入手できません。安全に服用するためには、必ず医療機関を受診し、医師の診察を受けて処方してもらう必要があります。

病院(婦人科)での処方

最も一般的な処方方法は、婦人科などの医療機関を受診することです。医師による問診や診察、必要に応じて検査(血圧測定、血液検査、内診など)を受け、健康状態や既往歴、ライフスタイルなどを考慮した上で、ピルが適しているかどうかが判断されます。ピルについて疑問点や不安な点があれば、直接医師に質問できるというメリットがあります。ただし、予約が必要だったり、待ち時間が発生したり、通院の手間がかかるというデメリットもあります。

オンライン診療での処方

近年、オンライン診療でピルを処方してもらうことも可能になっています。スマートフォンやパソコンを使って、自宅などから医師の診察を受け、自宅にピルを配送してもらうサービスです。

オンライン診療のメリット

  • 手軽さ: 予約から診察、決済、配送まで全てオンラインで完結するため、通院の手間が省けます。
  • 時間の融通: 診療時間が幅広く設定されていることが多く、仕事や育児などで忙しい方でも利用しやすいです。
  • プライバシー: 自宅で診察を受けられるため、他の患者さんの目を気にすることなく、リラックスして相談できます。

オンライン診療の流れ(一般的な例)

  1. 予約: オンライン診療サービスのウェブサイトやアプリから、希望する日時で診察を予約します。
  2. 問診票の入力: 予約システム上で、現在の体調、既往歴、アレルギー、服用中の薬、ピル服用歴、現在の悩みなどを入力します。
  3. オンライン診察: 予約した時間になったら、医師からビデオ通話などで連絡があり、オンラインで診察を受けます。問診票の内容に基づいて、ピルが適しているか、どのピルが良いかなどを相談します。血圧測定が必要な場合など、一部対面診療が推奨されるケースもあります。
  4. 決済: 診察後、料金の決済を行います。クレジットカード払いが一般的です。
  5. 薬の配送: 決済完了後、指定した住所にピルが配送されます。通常、数日以内に届きます。クリニックによっては、中身が分からないように配慮した梱包で送ってくれます。

オンライン診療は非常に便利ですが、医師が直接体を診察できないという側面もあります。自身の健康状態を正確に伝えることが重要です。信頼できる医療機関やオンライン診療サービスを選ぶようにしましょう。

個人輸入(通販)の危険性

インターネットなどを通じて海外から医薬品を個人輸入することは可能ですが、マーベロンを含む医療用医薬品の個人輸入は非常に危険であり、絶対にお勧めできません。

個人輸入の危険性

  • 偽造薬のリスク: 個人輸入で流通している医薬品には、偽造薬が多く含まれている可能性があります。偽造薬は、有効成分が全く入っていなかったり、量が少なかったり多すぎたり、不純物が混入していたりするため、期待した効果が得られないだけでなく、健康被害を引き起こす危険性があります。
  • 品質管理の問題: 製造・保管・輸送過程での品質管理が適切に行われているか不明であり、変質している可能性があります。
  • 副作用への対応不可: 万が一、重篤な副作用が起こった場合でも、正規の医療機関での処方ではないため、「医薬品副作用被害救済制度」の対象外となります。
  • 自己判断による服用: 医師の診察を受けていないため、自身の健康状態や他の薬との飲み合わせなど、安全性を確認せずに服用することになります。思わぬ健康被害につながるリスクが高いです。

マーベロンは、個人の体質や既往歴、服用中の薬などによって、服用できない場合(禁忌)や慎重な検討が必要な場合があります。安全のためにも、必ず医療機関を受診し、医師の処方を受けてください。

マーベロンに関するよくある質問

マーベロンを飲むと排卵はなくなりますか?

はい、マーベロンに含まれるホルモンが脳からの指令を抑制し、卵巣からの排卵をほぼ確実になくします。これがピルの主要な避妊メカニズムです。

マーベロンで生理不順は改善しますか?

はい、マーベロンを服用することで、体外から一定量のホルモンを取り込むため、生理周期が規則正しくなり、生理不順が改善されます。ピルを飲んでいる期間中は、通常、シートの休薬期間または偽薬期間に定期的に消退出血が起こるようになります。

長期間服用しても大丈夫ですか?

医師の管理下であれば、マーベロンのような低用量ピルを長期間服用することは可能です。ピルを長期間服用することによる重篤な健康上の問題は、血栓症などのリスクを除けばほとんどないとされています。むしろ、前述のように、卵巣がんや子宮体がん、子宮内膜症などのリスクを低下させるメリットも報告されています。ただし、長期間服用する場合は、定期的に医師の診察を受け、血圧測定や血液検査などを行い、健康状態をチェックすることが推奨されます。喫煙などのリスク因子がある場合は、医師とリスクについてよく相談する必要があります。

まとめ:マーベロンについて理解し、安全に服用するために

マーベロンは、高い避妊効果を持ちながら、生理痛やPMSの緩和、ニキビの改善など、女性の様々な悩みをサポートしてくれる低用量ピルです。マーベロン21とマーベロン28があり、飲み方が少し異なりますが、効果は同じです。

マーベロンの効果を最大限に引き出し、安全に服用するためには、毎日決まった時間に正確に飲むこと、そして飲み忘れ時の対処法を知っておくことが重要です。また、血栓症などの副作用のリスクについても正しく理解し、気になる症状が現れたらすぐに医師に相談することが大切です。

マーベロンは医療用医薬品であり、医師の処方が必須です。安全性を確保するためにも、個人輸入は絶対に避け、必ず病院(婦人科)やオンライン診療で、医師の診察を受けて処方してもらいましょう。特にオンライン診療は、忙しい方や近くに婦人科がない方にとって、手軽にピルを始められる便利な選択肢となっています。

ご自身の体と向き合い、医師とよく相談しながら、マーベロンを安全かつ効果的に活用してください。


免責事項: 本記事はマーベロンに関する一般的な情報提供を目的としており、特定の製品の推奨や、医療行為の代わりとなるものではありません。マーベロンの服用を検討される際は、必ず医師や薬剤師に相談し、個々の健康状態に基づいた専門的なアドバイスを受けてください。

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