「A型インフルエンザはほかのインフルエンザと何が違うの？」「A型インフルエンザにかかったらどうすればいい？」とお悩みの方もいるでしょう。
インフルエンザは冬に流行する傾向にある感染症で、A型インフルエンザやB型インフルエンザなど耳にすることも多いですよね。しかし、それぞれのインフルエンザには異なる特徴があり、治療法も異なります。
本記事では、A型インフルエンザの特徴や症状、B型インフルエンザとの違いなどについて解説します。
記事内ではオンライン診療可能なクリニックについても紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。
インフルエンザの種類
インフルエンザには大きく分けて3種類あります。感染したインフルエンザの種類が違えば、症状や対処法と異なるため、まずはインフルエンザの種類について理解することが大切です。
3種類のインフルエンザは以下のとおりです。
- A型インフルエンザ
- B型インフルエンザ
- C型インフルエンザ
以下では、各インフルエンザについて解説します。
A型インフルエンザ
A型インフルエンザは冬場に流行するインフルエンザの一つです。
A型インフルエンザに感染すると、発熱や悪寒、喉の痛みなどの症状が強く現れる傾向にあります。
また、A型インフルエンザは常に形を変えて変異していくウイルスです。通常、ウイルスに感染すると発症の原因となるウイルスに対して抗体ができて、次に同じウイルスが体内に入ってきても抗体が働いて感染を防ぎます。
しかし、A型インフルエンザは、ウイルスが次々に変化することから、一度得たウイルスでは抗体ができず、再び感染することがあります。
B型インフルエンザ
B型インフルエンザは、A型インフルエンザ同様に冬場に流行するインフルエンザウイルスの一つです。インフルエンザの症状でよく見られる、38度以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、喉の痛みなどが現れます。
A型インフルエンザとB型インフルエンザの違いとしては、人にしか感染しないことです。
インフルエンザウイルスは、基本的に一度感染したら感染した型のウイルスに対しては抗体ができて、同じ型のインフルエンザには感染しづらくなります。
B型インフルエンザはA型インフルエンザのように変異がないため、ワクチンの予測が立てやすく一度感染すれば二度目の感染確率は低いでしょう。
そのため、冬場に二度インフルエンザに感染したという場合は、インフルエンザA型とB型どちらにも感染していると考えられます。
C型インフルエンザ
C型インフルエンザは、A型インフルエンザやB型インフルエンザとは異なり、一度感染すれば今後感染しない可能性が高いインフルエンザウイルスです。
そのため、子どもがC型インフルエンザに感染しやすい傾向にあります。
C型インフルエンザは検査できる医療機関も少なく、ウイルス性の風邪であると診断されることもあります。そのため、特別な処置をしなくても完治していたということが多いでしょう。
流行する季節もA型やB型インフルエンザと異なり、1〜6月頃です。C型インフルエンザの主な症状は、38度以上の発熱ですが2日程度で治ることがほとんどです。
そのため、A型・B型インフルエンザと比較すると症状は軽い傾向にあります。
A型インフルエンザとB型インフルエンザの違い
A型インフルエンザとB型インフルエンザは同じインフルエンザでも、それぞれ異なる特徴を持ちます。
インフルエンザに感染すると、自分がどちらのインフルエンザに感染したのかわからないという方もいるでしょう。しかし、それぞれのインフルエンザの特徴を理解しておくと、より適切な対処ができます。
A型インフルエンザとB型インフルエンザの主な違いは以下のとおりです。
- 感染原因
- 症状
- 亜型の数
以下では、A型インフルエンザとB型インフルエンザの違いについてそれぞれ解説します。
感染原因
A型インフルエンザとB型インフルエンザでは、感染原因が異なります。
人間に感染する主要なインフルエンザウイルスであるA型・B型インフルエンザですが、遺伝子構造や表面の抗原性などが異なります。
A型インフルエンザは、人だけでなく、豚や鳥などの動物も感染源となりえます。しかし、B型インフルエンザは主に人により循環して、動物から感染することはありません。
A型インフルエンザは異なる動物と遺伝子の交換が生じやすく、新しい型が生まれやすく、大流行やパンデミックの原因となります。一方、B型インフルエンザは比較的に安定して変異しづらいため、A型インフルエンザと比較しても変異しにくいことが特徴です。
症状
A型インフルエンザとB型インフルエンザでは、基本的に症状に大きな違いはありません。どちらのインフルエンザも、インフルエンザウイルスに感染してから1〜3日後に38度以上の発熱、頭痛、倦怠感などがみられます。
しかし、A型インフルエンザはB型インフルエンザと比べて、発熱が強く39度以上になることも多々あります。一方、B型インフルエンザは、発熱はあるもののA型インフルエンザと比べると症状が緩やかであることが多いです。
そのため、A型インフルエンザとB型インフルエンザは同じようなウイルスでも、症状に違いがあるといえるでしょう。
亜型の数
A型インフルエンザとB型インフルエンザの大きな違いは、インフルエンザウイルスの亜型の数です。インフルエンザウイルスは、ウイルスの表面にHAとNAと呼ばれるタンパク質があり、同じインフルエンザでも保有するタンパク質は異なります。
このように、同じ型の違いのことをインフルエンザの亜型といいます。
A型インフルエンザウイルスはB型インフルエンザウイルスと比べてもHAとNAの種類が多く、亜型の種類も異なります。
また、流行する亜型は数年〜数十年ごとに変化しているといわれているため、A型とB型インフルエンザの大きな違いともいえるでしょう。
A型インフルエンザとB型インフルエンザはどっちがきつい？
A型インフルエンザとB型インフルエンザのきつさに関しては、一概にどちらであるかはいえません。
個人の免疫状態や体質、年齢により感染後の症状や重症度は異なります。しかし、どちらのウイルスも症状が異なるため、人により感じ方も異なるでしょう。
A型インフルエンザは、急激な発熱や全身の倦怠感、筋肉痛、呼吸器症状が特徴です。重症な場合は、肺炎や合併症を引き起こすこともあります。また、パンデミックを引き起こす可能性もあり、感染力や病気の深刻さが考えられます。
一方、B型インフルエンザは、A型インフルエンザほどの急激な発症や高い発熱が現れないこともあり、全体的に症状が軽いことが多いです。
しかし、B型インフルエンザは子どもや若年層に感染が多く、場合により重症化することもあります。
A型・B型インフルエンザ同様に、合併症を引き起こすことがあるため、早めに医療機関に受診することが大切です。
このように、A型インフルエンザとB型インフルエンザでは同じような症状ですが、感染した個人の状態により感じ方は異なります。
A型インフルエンザの基本情報
A型インフルエンザは、冬季になると流行することが多いインフルエンザウイルスです。
しかし、他のインフルエンザとは特徴が異なることもあるため、万が一、A型インフルエンザに感染したら適切に対処しなければいけません。
以下では、A型インフルエンザの症状、潜伏期間、治るまでの日数について解説します。
症状
A型インフルエンザに感染した場合の初期症状は、急激な38度以上の高熱や頭痛、関節痛、筋肉痛など体全体の痛みが見られます。
感染した後は、体全体がだるくなり、一般的な活動が困難になることもあります。
また、A型インフルエンザに感染すると、呼吸器に影響があり、喉の痛みや咳、鼻詰まりなどの症状が見られることが一般的です。また、頭痛や目の充血も典型的な症状で、発熱と連動して現れます。
上記のような症状は、通常、感染後数日以内に現れてピーク時には症状がひどくなることもあります。A型インフルエンザはとくに感染力も高く、集団内で急速に広がることから、感染者がいた場合は早期の医療機関への受診が重要です。
潜伏期間
A型インフルエンザの潜伏期間は人により異なりますが、1〜4日程度といわれています。
潜伏期間とは、感染してから症状が現れるまでの期間を指します。
インフルエンザの感染は、主に飛沫感染で、ウイルスを含む飛沫が口や鼻から空気中に放出されて、他人が吸い込むことにより感染拡大します。
また、触った表面にウイルスが付着して、手を顔に触れる接触感染も感染する原因の一つです。
治るまでの日数
A型インフルエンザは、1週間程度で改善することが一般的です。しかし、A型インフルエンザ感染により、重症な合併症が発生したり、個人の免疫状態により、回復に時間がかかることもあります。
特に、高齢者や基礎疾患を持つ人、もともと免疫力が低下している人は、合併症のリスクが高く、回復まで時間がかかりやすいです。万が一、重篤な症状が現れた場合は、医師の指示に従い、必要に応じて入院治療を受けましょう。
また、症状が重篤でなくても、症状や免疫力が回復するまでは無理せず十分に休息を取ることが大切です。
A型インフルエンザは感染力が高く家族にうつしやすい？
A型インフルエンザは感染力が高く、家族内で感染を拡大する可能性があるウイルスです。
A型インフルエンザは、主に感染者の唾液が飛沫として放出され、他者と接触や空気中で吸い込むことにより感染します。
通常の場合、家族は同じ住居で過ごすことが多く、感染者と触れ合うことが多い傾向にあります。感染者と接触したい際に、咳やくしゃみによる飛沫を吸い込むと感染しやすくなるでしょう。
また、家族は共有スペースで過ごすことがあり、共用の場所でインフルエンザウイルスが付着した表面に触れるリスクも高まります。ドアノブやリモコン、手すり、キッチン用具など、共有したアイテムが感染源になることもあるため注意が必要です。
さらに、家族は遺伝的に類似した免疫を有しているため、他の人と比べても家族に対して伝染しやすくなります。一度感染した家族の中では、ウイルスに対する免疫が似通っていることもあり、感染拡大が見られることも多々あります。
そのため、家族感染しないためにも、家の中でのマスクの着用や手洗いうがいは必須です。また、家内に複数の部屋を持つ場合は、感染者を隔離することも一つの手段です。
しかし、感染者を隔離して接触しないようにしても、トイレやお風呂など、どうしても共有しなければいけないスペースもあるでしょう。
感染者と共有しなければいけないスペースがある場合は、感染者が使用するのを最後にし、感染者が使用した後は掃除や消毒しておくと感染リスクは低くなります。
そのため、家族内での感染拡大を防ぐためには適切に対策するようにしましょう。
A型インフルエンザの検査方法
インフルエンザに感染した際は、検査を受けてインフルエンザに感染したかどうかを確認しなければいけません。
インフルエンザごとに診断基準が設けられており、A型インフルエンザは症状や型が特に診断がつきやすいといわれています。
しかし、A型インフルエンザは流行期間外でも発症することもあり、症状が軽度であると、検査により診断確定を行う必要があります。インフルエンザの検査は以下の4種類が一般的です。
- 迅速検査キット
- 血清抗体検査
- ウイルス分離検査
- PCR検査
以下では、それぞれの検査方法について解説します。
迅速検査キット
迅速検査キットとは、2001年に登場して、現在では最も主流な検査方法の一つです。
綿棒で喉や鼻の奥の粘膜を擦って、綿棒についた組織や分泌液によりウイルスを確認します。検査にかかる時間は15〜30分程度で、A型インフルエンザだけでなくB型インフルエンザも検査できます。
手軽な方法でありながら、正確性も高く、インフルエンザ検査でよく使用されます。
しかし、ウイルスの量が少なすぎるとインフルエンザに感染していても陽性判定は出ません。
そのため、インフルエンザ発症から12〜24時間経過したタイミングで検査するといいでしょう。
血清抗体検査
血清抗体検査は、インフルエンザを発症してから1週間以内に1回、症状が治ってから1回と合計2回採血してインフルエンザウイルスに対して抗体があるかどうかを検査する方法です。
検査結果がわかるまでには2週間程度かかるため、現在では行われていない傾向にあります。
ウイルス分離検査
ウイルス分離検査は、発症から72時間以内に行われ、喉や鼻の奥を擦って採取した液からウイルスの分離を判断する方法です。
結果が出るまでは1週間程度かかりますが、インフルエンザウイルスの種類までわかるため、適切な対処を取りやすいことが特徴です。
しかし、高度な技術が必要であることから、実施されている医療機関も少なく、場所によりウイルス分離検査は実施していないこともあります。
そのため、ウイルス分離検査を受けたいとお考えの方は、事前に医療機関で実施されているかどうかを確認しておきましょう。
PCR検査
PCR検査は、喉や鼻の奥を拭って採取した液からインフルエンザウイルスの遺伝子を検出する方法です。
インフルエンザウイルスの型や構造は非常に細かく、正確に検査できます。そのため、A型インフルエンザだけでなく新型インフルエンザも検出可能です。
しかし、高度な検査のため、公的な検査機関で行われることがほとんどで、一般的な医療機関でも実施されていないこともあります。
また、A型インフルエンザによる肺炎や脳症などの合併症が発症した場合は、胸部レントゲン写真や脳波、頭部画像などの検査を受けなければいけません。
A型インフルエンザにかからないための対策
A型インフルエンザにかかると症状も強く、しばらく自宅療養が必要となるため、できれば感染したくないとお考えの方もいるでしょう。
A型インフルエンザに感染しないためにできることは以下のとおりです。
- 手洗いうがいを徹底する
- マスクを着用する
- 部屋を保湿する
- インフルエンザ予防内服薬を服用する
以下では、それぞれの予防方法について解説します。
手洗いうがいを徹底する
手洗いうがいは、インフルエンザ感染症対策の中でも基本的な方法の一つです。
A型インフルエンザは飛沫感染が感染経路であり、感染者がくしゃみや咳をするとウイルスが飛沫となり拡散します。しかし、手洗いうがいをすることで、飛沫を適切に処理して、感染のリスクを軽減します。
また、手は日常生活において、細菌やウイルスが付着する可能性が高い部位の一つです。手洗いするだけで、病原体を手から洗い流して、感染拡大を防げます。
感染を防ぐためには、こまめに手洗いすることが大切です。特に、外出から帰ってきた後や、トイレ使用後、食事前などは手洗いするよう心がけましょう。
石けんを利用して、手の表面全体を洗い、爪の下、指の間など見えない部分もしっかり洗いましょう。少なくとも20秒以上の手洗いが理想的です。
また、手洗いだけでなくうがいも効果的な対策です。うがいは口や喉に残ったウイルスを洗い流し、喉を保湿する効果があり、感染症対策の効果が得られます。
マスクを着用する
A型インフルエンザから身を守るためには、マスクの着用も効果的です。
マスクを着用すると、感染者がくしゃみや咳をする際に飛沫を遮断して、他者へのウイルスの拡散を防ぎます。また、他の人への感染を防ぐだけでなく、自分自身を感染から守れます。
感染者と接触する可能性が高い場所や、公共の場での感染リスクが高まっている時期は、定期的にマスクを着用するといいでしょう。
公共交通機関や人が密集する場所でのマスクの着用は特に効果的です。
マスクを着用する際は、繰り返して使用せず、使い捨てることが重要です。マスクが湿ってしまった場合や使用後に手で触れた場合は、マスクの着用が逆効果になることもあります。
部屋を保湿する
インフルエンザに感染した際は、室内の保湿を心がけましょう。
インフルエンザの主な症状として高熱があり、室温が低いと体温も低くなる傾向にあります。体温が低下すると、体温調節が困難となるため、室内の保温が重要です。
暖房や冷房などを適切に調節して、寝具や普段着る服を暖かくして体温を維持しておくと、インフルエンザに感染予防にもなり、感染者にとっても快適な空間づくりができるでしょう。
しかし、過度な暖房や厚着はかえって逆効果となり、体調不良を招く恐れがあるため、適度に体温調節することが大切です。
保湿もまた保温と同じくらい重要です。インフルエンザに感染すると、発熱や喉の痛みにより水分が失われます。発熱すると、乾燥しやすくなり、乾燥した環境では喉の痛みや不快感が現れる恐れがあります。
乾燥を避けるためにも、加湿器を使用して室内の湿度を適切に維持して、のどや鼻の粘膜を保護しましょう。部屋を保湿することで、喉の乾燥を防いで、呼吸が楽になります。
保温と保湿は寝る際にも維持しなければいけません。寝ている間はとくに体温が下がりやすく、のどや鼻の粘膜も乾燥しやすいため、症状が酷くなる恐れがあります。
そのため、暖房と加湿器を用いて快適な寝室環境を整えましょう。加湿器がない場合は、濡れたタオルを干すことも保湿効果があります。
インフルエンザ予防内服薬を使用する
インフルエンザの疑いがある場合は、インフルエンザ予防内服薬を服用しましょう。
インフルエンザ予防内服薬は、感染初期に服用すると効果を実感できます。インフルエンザ予防内服薬は、ウイルスの増殖を抑制する働きがあり、発症してからすぐに投与すると症状の緩和や発症期間の短縮が期待できます。
感染から48時間以内に服用するよう推奨されていますが、できるだけ早い段階で服用するとより効果を期待できます。
インフルエンザ予防内服薬を正しく服用するためには、医師による説明をよく聞いて適切な量を服用することが重要です。効果がないからといって自己判断で量を増やしたり、過剰摂取や服用期間を延長してしまうとかえって体調を崩すこともあり非常に危険です。
そのため、インフルエンザ予防内服薬を服用する際は、必ず医師の指示に従いましょう。
インフルエンザ予防内服薬を服用する際は、メリットにだけを確認しておくのではなく、副作用や注意事項についても把握しておくと万が一のトラブルにも冷静に対処できるでしょう。
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A型インフルエンザに関するよくある質問
A型インフルエンザに罹ったらどうしよう、インフルエンザについてまだわからないことがあるという方もいるでしょう。
そこで、A型インフルエンザに関するよくある質問についてまとめました。
- A型インフルエンザとB型インフルエンザはどっちが感染力が高いですか？
- A型インフルエンザの初期症状はなんですか？
- 子どもがA型インフルエンザに感染したらどうすればいいですか？
- 熱なしでもA型インフルエンザの可能性はありますか？
以下では、それぞれの質問について解説します。
A型インフルエンザとB型インフルエンザはどっちが感染力が高いですか？
A型インフルエンザは、ほかのインフルエンザウイルスと比べても感染力が高いといわれています。しかし、具体的な状況により感染力は異なることから、どちらのほうが感染力が高いというのは難しいです。
A型インフルエンザは、ワクチンを接種していても型が変異するため、予防接種が効かないこともあります。また、A型インフルエンザは人だけでなく、鳥や豚などの動物にも感染することがあり、異なる動物からの感染が人間に広がる可能性があります。
そのため、A型インフルエンザは変異しやすく、感染力が強くなる理由になり得ます。
一方で、B型インフルエンザは主に人に感染して、A型インフルエンザほど急激な変異はありません。そのため、A型インフルエンザと比べると感染力が低い傾向にあります。
しかし、季節により、B型インフルエンザが主流となり、感染拡大することもあるため要注意です。
A型インフルエンザの初期症状はなんですか？
A型インフルエンザの初期症状は、主に急激な光熱や発熱が挙げられます。体温が38度以上に上がることがあり、寒気や体の怠さが感じられます。また、頭痛や筋肉痛も一般的で、症状が急速に進行することがあるでしょう。
また、喉の痛みや咳、鼻水、くしゃみなどの上気道症状も現れますが、比較的軽度な場合もあります。しかし、重篤な症状としては、肺炎や呼吸困難などの深刻な合併症につながることもあるため注意が必要です。
A型インフルエンザは、とくに高齢者や免疫力が低下している人、基礎疾患を持つ方にとって重大な脅威となります。
早期の診断と治療が重要となるため、万が一インフルエンザの疑いがある場合は、医療機関を受診して適切な処置を受けましょう。
子どもがA型インフルエンザに感染したらどうすればいいですか？
子どもがA型インフルエンザに感染した場合は、医療機関で受診する必要があります。特に、高熱や呼吸困難などの重篤な症状が見られる場合は、救急病院で医師に診てもらわなければいけません。
感染が確認された場合は、医師の指示に従って適切な抗ウイルス薬や症状緩和役を処方してもらいましょう。適切な治療を受けることで、症状の進行を抑えて、合併症のリスクを抑えられます。
周りの人に感染拡大させないためには、子どもが他の家族や友達と接触することを避けなければいけません。そのため、学校や保育園への登園や登校はやめ、公共の場や人混みに行くのはやめましょう。
また、症状が治まっても、インフルエンザウイルスが体内に残っていると、感染拡大の可能性があります。感染拡大を避けるためにも、手洗いうがいや咳エチケット、マスク着用を心がけましょう。
熱なしでもA型インフルエンザの可能性はありますか？
熱がなくてもA型インフルエンザの可能性はあります。一般的には、インフルエンザの症状は、発熱が見られます。しかし、個人差や症状の組み合わせにより、発熱がないことも考えられるでしょう。
A型インフルエンザの症状は、個別または同時に発生することもあり、病原体の個体差や感染者の免疫状態により変動します。
とくに、子どもや高齢者、免疫が低下している人では、発熱がなくても他の症状が強く出る場合ことがあるでしょう。
また、軽い症状から始まって、急速に症状が進むこともあるため、異変を感じた場合には早期に医師の診察を受けることが大切です。
そのため、熱がないからといってインフルエンザではないと決めつけるのではなく、一度医師に診てもらって正しく検査してもらい、処置しましょう。
A型インフルエンザ感染対策を徹底しよう
本記事では、A型インフルエンザについて解説しました。
A型インフルエンザは、ほかのインフルエンザと比較しても感染力が高い傾向にあります。
感染力が高い理由としては、A型インフルエンザは人だけでなく、豚や鳥などにも感染する可能性があり、その際にA型インフルエンザが変異して人間に感染することもあるからです。
B型インフルエンザも症状などは同じように見えますが、B型インフルエンザは人にしか感染することがなく、A型インフルエンザと比べても症状が緩やかな傾向があります。
しかし、個人の免疫の状態により症状の強さは異なるため、A型インフルエンザかどうか確認するためには検査を受けることが確実です。
大切な会議やイベント、受験期などはとくにインフルエンザに感染したくないとお考えの方もいるでしょう。インフルエンザ感染を避けるためには、手洗いうがいなどの基本的な対策も大切ですが、インフルエンザ予防内服薬の服用もおすすめです。
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