「インフルエンザにも潜伏期間はあるの？」「インフルエンザの潜伏期間でも感染することはあるの？」とお悩みの方もいるでしょう。
毎年秋から冬はインフルエンザが流行する傾向にあり、高熱や咳などが出て、人により重症化する可能性があります。冬場に大切な会議があったり、受験があったりするとインフルエンザに感染するのは怖いと感じて、インフルエンザ対策している方もいるでしょう。
しかし、インフルエンザの症状は発症していなくても、潜伏期間で実はまだ症状が出ていないだけということもあります。
本記事では、インフルエンザの潜伏期間について解説します。また、インフルエンザの症状や風邪との違い、対策についても解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
インフルエンザとは
インフルエンザとは、インフルエンザウイルスにより発症する気道感染症を指します。
症状は風邪と似ていますが、風邪よりも重症化しやすく、流行しやすい傾向にあります。
通常、北半球では1〜2月頃、南半球では7〜8月ごろに流行し、日本では毎年11月頃から流行し始めて翌年の1〜3月ごろまでは患者数が増加して4月ごろに減少していくことが通常です。
症状
インフルエンザの主な症状は以下のとおりです。
- 発熱
- 頭痛
- 筋肉痛
- 関節痛
- 咳
- 鼻水
- 倦怠感
- 嘔吐や下痢
上記の中でもインフルエンザの症状として見られるのは、急激な発熱と咳、鼻詰まりです。
潜伏期間を終えたあとに、38度以上の高熱や倦怠感、食欲不振などの全身症状が現れます。
全身症状が現れた後に遅れて、咳や喉の痛み、鼻水などの呼吸器症状が現れ始めます。
多くの場合は、急な高熱のあとは1週間程度で治癒しますが、子どもは稀に急性脳症、高齢者や持病がある人、免疫力が低下している人は肺炎になるなど、重症化する可能性もあるため要注意です。
感染経路
インフルエンザは主に飛沫感染と接触感染により感染拡大します。
インフルエンザに感染した人が席やくしゃみをした際に、インフルエンザウイルスを含んだ唾液が飛びます。
飛んだ唾液が、他の人の鼻や口、目の粘膜に接触するとインフルエンザに感染するでしょう。
また、接触感染は、手や物、環境表面を通してインフルエンザが拡大する感染経路です。
インフルエンザに感染した人がドアノブや手すりなどに触れたことでインフルエンザウイルスが付着します。
その後、インフルエンザウイルスが付着したものを触り、目や鼻、口を触ってしまうとインフルエンザウイルスに感染します。
インフルエンザと風邪の違い
インフルエンザと風邪は症状がよく似ていて、症状が出た時にインフルエンザかどうかわからないということがあるでしょう。
しかし、インフルエンザと風邪では、感染する季節や症状が異なります。
通常の風邪の場合、1年を通して感染の可能性があります。しかし、インフルエンザは季節性のウイルスで、例年11〜12月ごろに流行して、1〜3月頃にピークを迎えることが一般的です。
また、風邪は、症状が比較的緩やかで、発熱も軽度です。発熱の他の症状は、くしゃみや喉の痛み、鼻水・鼻詰まりなどです。
一方、インフルエンザは急激に高熱を発症して、全身倦怠感や食欲不振などが強く現れます。また、インフルエンザは稀に肺炎や脳炎などと合併して重症化する可能性があり非常に危険です。
上記のように、インフルエンザと風邪では、感染する季節や症状が異なります。正しく治療を進めるためにも、インフルエンザのような症状がある場合は、医療機関で受診しましょう。
インフルエンザの潜伏期間は1〜4日程度
インフルエンザの潜伏期間は、1〜4日程度といわれています。
しかし、インフルエンザの潜伏期間を調べていると、「数日」「1〜3日」「2〜5日」と記載されていたり、ばらつきがありますよね。
カナダで行われた3160によるインフルエンザの潜伏期間を報告によると、感染してから症状が出るまでの期間の中央値は4日とされています。
報告によりばらつきがありますが、インフルエンザに感染した方と接触した場合、4日間は発病する可能性があるということを理解しておきましょう。
インフルエンザは潜伏期間でもうつる可能性がある
インフルエンザは、潜伏期間でもうつる可能性があります。
インフルエンザウイルスは、潜伏期間に体内に入ったウイルスが細胞に侵入して増殖します。
インフルエンザウイルスは、症状がはっきりと感じられず、現れない潜伏期間でも感染力があります。
そのため、インフルエンザの症状が出てから気をつけると遅いでしょう。
しかし、インフルエンザの潜伏期間中は、大抵の場合、無自覚のため、インフルエンザが流行し始めた頃から気をつけておくことが大切です。
インフルエンザに感染したらどうなる？
潜伏期間を終えてインフルエンザを発症すると、38度以上の高熱や頭痛、関節痛、筋肉痛などの全身症状が現れます。
全身症状の後は、咳や鼻水、鼻詰まりなどの症状が現れ、徐々に回復していくでしょう。
インフルエンザに感染した際の流れは以下のとおりです。
- インフルエンザに感染したら潜伏期間に突入する
- 潜伏期間後は症状が発症する
以下では、それぞれの流れについて解説します。
インフルエンザに感染したら潜伏期間に突入する
インフルエンザに感染したら、潜伏期間が始まります。インフルエンザは接触感染や飛沫感染などにより、感染することが一般的です。
潜伏期間は1〜4日程度で、潜伏期間中はウイルスが体内に侵入して増殖します。
インフルエンザの初期症状としては、倦怠感や悪寒、のどや鼻腔の感想が現れるでしょう。
潜伏期間後は症状が発症する
潜伏期間を終えた後は、高熱や倦怠感、筋肉痛、関節痛などの症状が急激に現れます。
通常は、約1週間程度で症状が改善していきますが、中耳炎や気管支炎、肺炎、脳炎などの合併症を引き起こしてうう消化する恐れがあるため要注意です。
一般的に、インフルエンザウイルスは、発症前から3〜7日間はウイルスを排出しているといわれています。発症してから3日ほどは感染力が高いため、周りに感染させない配慮をすることも大切です。
インフルエンザには3種類ある
ヒトに感染するインフルエンザウイルスは、大きく分けて以下の3種類があります。
- A型インフルエンザ
- B型インフルエンザ
- C型インフルエンザ
毎年、季節性インフルエンザとして流行する傾向にあるインフルエンザウイルスは、A型とB型インフルエンザです。
以下では、3種類のインフルエンザの特徴について解説します。
A型インフルエンザ
毎年冬場に流行するインフルエンザは、A型インフルエンザです。
一般的なインフルエンザの症状は、38度以上の高熱、関節痛、筋肉痛などが挙げられます。また、一度インフルエンザに感染したら体内に免疫が作られて、インフルエンザに感染しづらくなります。
しかし、A型インフルエンザは変異し続けて流行するインフルエンザウイルスです。そのため、今までインフルエンザに感染して得た免疫が機能しづらくなります。
多くの人は、変異したウイルスに対する免疫を持たないため、感染拡大しやすく世界中でも流行している原因でしょう。
B型インフルエンザ
A型インフルエンザと同じように、B型インフルエンザは冬場に流行します。
B型インフルエンザは、A型インフルエンザと比べても変異しづらい傾向にあるため、A型インフルエンザのように大流行することはほとんどありません。
B型インフルエンザの流行は、熱や喉の痛み、関節痛、筋肉痛などA型インフルエンザと同じような症状に加えて、下痢やお腹の痛みも現れるtことがあります。
C型インフルエンザ
C型インフルエンザは、一度感染すると免疫ができて、免疫が持続する傾向にあるインフルエンザウイルスです。
多くの人はC型インフルエンザの免疫を持っているため、感染しづらいことが特徴です。そのため、C型インフルエンザに感染するのは幼児に多い傾向があります。
また、再度感染したとしても軽症で済むことが多く、普通の風と勘違いしてしまうことも少なくないでしょう。
インフルエンザは家族感染しやすい
インフルエンザは感染力が高いウイルスのため、家族と一緒に暮らしている方の場合は家族感染する可能性があることを理解しておきましょう。
インフルエンザは、発症する前日から発症後3〜7日間と熱が治まってから2日程度はウイルスが放出されています。
そのため、期間には個人差がありますが、発症してから1週間は感染リスクが高いため、家族に感染させたくないとお考えの方は要注意です。
インフルエンザがうつる確率は10%前後
周囲にインフルエンザに感染している人がいる中で、インフルエンザがうつる確率は10%前後といわれています。
しかし、体力や年齢により確率は異なるため、はっきりとした数字は定められていません。
インフルエンザはとくに家族間で感染することが一般的です。
とくに、子どもを看病する親への感染率は高いといわれています。会話することで飛沫感染したり、同じ空間で食事などをしても感染する可能性が高くなります。
そのため、感染拡大を防ぐためにも、家の中でもマスクを着用したり、身の回りのものを消毒したりして、感染症対策しておくことが大切です。
インフルエンザに隔離期間はある？
インフルエンザは、5類感染症に分類されているため、明確な隔離期間はありません。
しかし、インフルエンザの感染拡大を防ぐためにも、感染期間や症状の持続期間を考えて、周囲の人に配慮する必要があります。
一般的に、インフルエンザの感染期間は発症してから1週間程度です。しかし、症状の継続や免疫力の回復には個人差があるため、1週間以上してもインフルエンザの症状が治まらない場合は、医師に相談しましょう。
また、インフルエンザに感染したら、1週間程度は周囲にインフルエンザウイルスを拡大する可能性があります。発症直後はとくに感染力が高いため、他人との接触を避けて、公共の場や学校、職場などでの出席を控えるようにしましょう。
とくに、高齢者や免疫力が低い方、妊娠中の女性などはインフルエンザに感染すると重症化する可能性があります。
そのため、インフルエンザ感染中は、とくに上記の人との接触を避けてマスクの着用や手洗いうがいなど基本的な予防対策を徹底しましょう。
インフルエンザに隔離期間はありませんが、一定期間は感染する可能性があるため、周りの人にインフルエンザを広げない配慮することが大切です。
インフルエンザに感染しないためにできること
インフルエンザには極力感染したくないと考えている方もいるでしょう。
とくに、大切な会議や受験生、周りにインフルエンザ感染による重症化リスクがある人がいると、インフルエンザに感染することに恐怖を抱いている方もいるでしょう。
インフルエンザに感染しないためにできることは5つあります。
- 手洗いうがいを必ずする
- マスクを着用する
- 湿度を保つ
- 人混みや外出を避ける
- インフルエンザ予防内服薬を服用する
以下では、インフルエンザに感染しないためにできることについて解説します。
手洗いうがいを必ずする
インフルエンザに感染しないためには、手洗いうがいを徹底することが大切です。
インフルエンザは感染力が高いウイルスのため、手洗いうがいを習慣づけることで感染リスクの軽減と健康を守れます。
まず、手に付着したウイルスや細菌を水や石鹸でしっかり洗い流すと、インフルエンザウイルスが付着した手で目や口、鼻を触ることによる感染リスクを減少させます。
とくに、外から自宅に帰ってきた後やドアノブや手すりなどの不特定多数の人が触る場所を触った後、食後の前後、トイレを使用した後などは、必ず手を洗うようにしましょう。
手洗いをする際は、15秒以上しっかりと洗って、手の指や爪の隅々までこすり洗いすると効果的です。
次に、うがいも感染対策において重要です。インフルエンザウイルスは、口や鼻から体内に侵入するため、口や鼻の中に滞在しているウイルスを体内から出す必要があります。
うがい薬を使用することも効果的ですが、基本的には水を使ったうがいで口や喉をすすぐだけでも効果が期待できます。うがい薬を使用する場合は、医師や薬剤師の指示に従って正しく使用しましょう。
とくに感染リスクが高い冬場は、こまめな手洗いとうがいは大切です。手洗いうがいは感染対策の基本でもあるため、日頃から習慣づけるようにしましょう。
マスクを着用する
インフルエンザ感染対策として、マスクを着用することも感染拡大を防ぐのに効果的です。とくに、感染拡大する冬場や集団生活を送る場合に有効です。
マスクは飛沫感染を防ぐことに効果があります。インフルエンザは、咳やくしゃみなどによる飛沫により感染します。
インフルエンザに感染した人が、咳やくしゃみをすると、インフルエンザウイルスが空気中に広がり、マスクを着用することで飛沫を吸い込むリスクを軽減できるでしょう。
また、感染者が無症状または、症状が軽い場合でもウイルスが拡散するリスクはあります。
そのため、インフルエンザに感染している方でなく、感染していない方も自分の健康を守るためにマスクを着用するといいでしょう。
さらに、マスクの効果は使用方法や種類により異なります。マスクが自分の顔に正しくフィットして、鼻と口をしっかり覆えているかどうかを確認してください。
不適切な使用や消毒していない手での触れたマスクを着用すると、逆効果となり感染リスクを高めることがあります。
そのため、マスクを着用して感染症対策数歳は、適切に取り扱うことが大切です。
湿度を保つ
インフルエンザを予防するためには、湿度を保つことが大切です。インフルエンザウイルスは乾燥した場所で増殖しやすく、感染リスクも高まります。
そのため、湿度が高く保つだけでも、インフルエンザウイルスの生存や感染のリスクを軽減できます。
湿度が低い乾燥した環境は、インフルエンザウイルスや細菌が空気中に浮遊しやすくなります。乾燥した環境は風邪やインフルエンザなどの呼吸器感染症のリスクを増加させる原因です。
また、湿度が低いと、のどや鼻の粘膜が乾燥して、粘膜のバリア機能が低下してウイルスが体内に侵入しやすくなります。そのため、一定の湿度を保つことは非常に重要です。
適切な湿度は40〜60%といわれており、気道の粘膜が潤って、ウイルスの浮遊を抑制して感染予防に繋がります。
とくに、寒い季節や冷暖房を頻繁に利用する環境では、湿度が急激に低下しやすいため要注意です。
湿度を一定に保つためには、加湿器がおすすめです。加湿器を利用すると室内の湿度を一定に維持できます。しかし、加湿器を使用する際は、清潔な状態で定期的にメンテナンスする必要があります。カビが生えていたり、ホコリが被っていたりと、汚い状態で加湿器を利用することは逆効果となるため要注意です。
また、部屋全体の湿度を管理するために、植物を置いたり、湿ったタオルを干してたりすることも効果的です。
さらに、日常生活でも湿度を保つための習慣づけすることが大切です。例えば、洗濯物を室内で干したり、シャワー後に浴室のドアを閉めずに換気するなども湿度を高くする効果があります。
そのため、湿度を適切に保って、感染症予防するとインフルエンザに感染しづらく、健康を守れるでしょう。
人混みや外出を避ける
インフルエンザに感染しないためには、人混みや外出は避けましょう。とくにインフルエンザが流行しやすい冬場は、人混みや外出によりインフルエンザに感染する可能性が高くなります。
人が多く集まる場所では、インフルエンザ感染者がいる可能性が考えられます。
公共交通機関やショッピングモール、イベント会場など、人が密集する場所は、他の人との接触が避けられません。そのため、インフルエンザに感染しやすくなるでしょう。
また、外出先では手洗いやうがいができなくなることもあります。手指の清潔を保つことは感染症対策の基本ですが、外出先で感染源との接触後に手洗いが難しいと感染するリスクは高まります。
とくに高齢者や免疫力が低い人、基礎疾患がある人の場合はインフルエンザに感染すると重篤化する可能性があります。感染拡大のピーク時や警報が出ている場合は、できるだけ自宅で過ごし、他の人との接触を最小限に抑えましょう。
しかし、外出を避けることが難しいという場合もありますよね。万が一、外出しなければいけないという場合は、感染症予防を徹底しましょう。
マスクの着用や除菌スプレーを持ち歩く、人との距離を保つなど基本的な対策は、外出時でも効果的な対策です。
感染症予防において外出しないことは有効な手段ではありますが、外出が避けられない場合は感染症対策を徹底しておくと安心でしょう。
インフルエンザ予防内服薬を服用する
インフルエンザ感染を避けるためには、インフルエンザ予防内服薬を利用しましょう。
インフルエンザ予防内服薬を服用すると、免疫力を高められます。免疫力が強化されると、インフルエンザウイルスに対して耐性が向上して、感染症への抵抗力が増します。
そのため、インフルエンザの感染リスクを軽減して、重症化しづらくできるでしょう。
また、代表的なインフルエンザ予防内服薬は、抗ウイルス薬や免疫調節薬があります。
抗ウイルス薬は感染が確認された後に使用されることが多いですが、感染初期に投与するとウイルスの増殖を抑制して、症状の緩和や症状の短縮が期待できます。
しかし、インフルエンザ予防内服薬を利用したくても、普段忙しくて診療時間以内に病院に足を運ぶのは難しいという方もいるでしょう。
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インフルエンザの疑いがある場合にできること
インフルエンザの潜伏期間であれば自分がインフルエンザかどうか分からず、無自覚で感染拡大する可能性があります。
最近、よく咳が出る、鼻水が出るからインフルエンザかもしれないと心配になることがありますよね。
もし、インフルエンザの疑いがある場合は、以下の対策を取りましょう。
- 医療機関で受診する
- 安静にする
- 水分補給する
- 抗インフルエンザ薬を正しく服用する
以下では、それぞれの方法について解説します。
医療機関で受診する
インフルエンザの疑いがある場合は、早期に医療機関を受診して検査を受けましょう。
インフルエンザは感染力が高く、潜伏期間でも感染を広げる可能性が考えられます。しかし、早期に受診しておくと、感染拡大を抑えることもでき、適切な治療や予防策を早期から始められます。
とくに、高齢者や免疫力が低い人、基礎疾患がある人は、感染すると重症化することもあるため早めの治療が大切です。
受診の際は、医療機関に電話で連絡して、自分の症状や状態を伝えましょう。事前に症状を伝えることにより、医療機関は感染対策を行った上で受診を受け入れることもでき、待合室での感染リスクも軽減できます。
受診の際は、周りに配慮して、マスクの着用や手指の消毒などの感染呼ぶ対策を行いましょう。医師や看護師に症状や体調の変化を詳しく説明して、過去の健康状態や既往歴も伝えておくと、より正確な診断と治療が受けられます。
医療機関では、インフルエンザの検査が行われます。インフルエンザ検査では、鼻や喉の粘膜方採取した検体によりウイルスの有無を確認します。
早期診断は遅漏の効果を高めるため、必要に応じて検査を受けましょう。
医師の診断により抗ウイルス薬や症状緩和役が処方されることもあるため、医師の指示に従って適切な対応を取ってください。
安静にする
インフルエンザの疑いがある場合は、安静に過ごすことも大切です。
インフルエンザを発症してから安静に過ごすと、体力の回復を助けて感染拡大を防ぎます。
インフルエンザの発症初期に安静にしておくと免疫系の活性化に寄与します。体を休めることで、エネルギーが節約されて、免疫細胞がウイルスと戦うためのエネルギーを十分に使えるようになります。
その結果、ウイルスに対する抵抗力が向上して、症状を緩和させて回復も早められるでしょう。
また、安静にすることで、体温の調整も効果的に行われます。発熱がある場合、体を休めることで代謝が抑制されて、発熱が維持されにくくなります。
そのため、体温が安定して症状のつらさを和らげます。
さらに、インフルエンザは発症し始めた頃は症状が急激に現れて、全身の倦怠感や筋肉痛が現れますが、十分な休息を取ると症状に対する体の適応力が向上して、回復もスムーズになるでしょう、
しかし、安静にするということは完全に動きを停止するということではありません。ときには、適度な運動やストレッチも血行促進や体調を改善させます。
そのため、インフルエンザの疑いがあるときは、安静にしつつも適度で無理のない運動をするといいでしょう。
水分補給する
インフルエンザの症状がある場合は、適切な水分補給をしましょう。
まず、発熱や咳、嘔吐などの症状がある場合、体内にある水分は外に排出されて脱水症状を引き起こすことがあります。水分補給は、脱水症状を予防して、体内の水分バランスを維持するためにも重要です。
とくに、インフルエンザのような感染症では、高熱により発汗が増えて水分不足が進んでしまいます。
また、水分補給が必要な理由として、体温調節が挙げられます。発熱により体温が上昇すると体内の水分が蒸発しやすい状態となります。十分な水分補給により、蒸発を補い、体温調節することが大切です。
さらに、水分補給には咳や喉の痛みを緩和する効果も期待できます。感染症により喉の炎症を起こすと、喉が渇きやすくなります。適切に水分補給することで、喉の保湿にもなり不快感を抑えられるでしょう。
水分補給の際は、水だけでなくスポーツドリンクや経口補水液なども効果的です。スポーツドリンクや経口補水液には電解質や糖分が含まれており、失われた栄養分を効果的に補えます。
しかし、糖分が多い飲み物を飲む際は、量に気をつけておきましょう。
水分補給をする際は、少量をこまめに摂取することがポイントです。一度に大量の水を摂取してしまうと、いに負担がかかり、かえって体調を悪くする恐れがあります。
しかし、こまめに少量ずつ摂取すると、体への吸収もスムーズです。
そのため、インフルエンザに感染した疑いがある場合は、喉の保湿や脱水症状を防ぐためにも十分な水分補給を心がけましょう。
抗インフルエンザ薬を正しく服用する
インフルエンザの疑いがある場合は、正しい方法で抗インフルエンザ薬を服用しましょう。
抗インフルエンザ薬の服用は、感染初期に効果的です。抗インフルエンザ薬は、ウイルスの増殖を抑制する働きがあり、早めに投与すると症状の緩和や発症期間の短縮が期待できます。
感染から48時間以内に服用するよう推奨されていますが、できるだけ早い段階で服用するといいでしょう。
抗インフルエンザ薬を正しく服用する際は、医師による説明をよく聞いて適切な量を服用することが重要です。
自己判断で量を増やしたり、過剰摂取や服用期間を延長してしまうと非常に危険です。そのため、抗インフルエンザ薬を服用する際は、必ず医師の指示に従いましょう。
また、抗インフルエンザ薬は一定期間服用する必要があります。そのため、飲み忘れを防ぐためにも、定められた服用量を同じ時間に摂取するように心がけましょう。
抗インフルエンザ薬を服用する際は、メリットにだけ目を向けるのではなく、副作用や注意事項についても把握しておくことも重要です。
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インフルエンザの潜伏期間も気をつけよう
本記事では、インフルエンザの潜伏期間について解説しました。
インフルエンザの潜伏期間は1〜4日程度で、その間も感染するリスクがあります。とくに、重症化リスクが有る家族と暮らしている方の場合は、インフルエンザに感染しないためにも対策することが大切です。
しかし、いくら対策していてもインフルエンザに感染してしまったという事例も少なくありません。
その場合には、インフルエンザ予防内服薬の利用がおすすめです。
インフルエンザ予防内服薬を服用すると、インフルエンザの予防効果が得られます。そのため、大切な会議や受験前にも利用できだけでなく、予防接種が苦手な方にもおすすめです。
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